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渋谷で発見 コンビニやめて始めた、新型“立ち食いそば店”とは

4/16(火) 11:00配信

文春オンライン

 最近、人手不足でコンビニの24時間営業が維持できないというオーナーからのSOSがニュースになっている。「コンビニ疲れ」というわけである。

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 コンビニができる前の時代、街には酒屋やよろず屋があった。それらは規制緩和やスーパーやコンビニ誕生とともに徐々に消えていったり、みずからコンビニに業態変更していった。昭和後半から平成時代はまさにコンビニ大躍進の時代といえる。

 そして、いま、コンビニは飽和期を迎えて令和の時代に突入する。これからコンビニはどうなっていくのだろうか。

缶酎ハイとハムカツで花見酒をスタート

 そんな中、渋谷区神泉町に今後の脱コンビニの在り方を示唆するようなユニークな店が登場して密かに人気となっている。「酒、そばうどん、立ち飲み処、コーヒー、たばこ、 みさわ」(長いので以下「みさわ」)である。

「みさわ」を端的に表わすキーワードは、家族経営、立ち飲み、立ち食いそば。どんな店か、4月の第1週の木曜日の午後3時過ぎ、「みさわ」を訪問してみることにした。

 渋谷はまさに変貌中。1985年頃、仕事でよく来ていたのだが、その頃の街の面影はほとんどない。唯一、桜丘町の入口にある満開の桜並木くらいである。

「みさわ」は、国道246号線の坂を上がり南平台を通過して、神泉町にある大きな交差点のわきでひっそりと営業していた。店は明るく大変きれいである。奥に飲み物、左におつまみや缶詰など、右にそば・うどんのコーナーとなっている。

 さっそく缶酎ハイとハムカツを買って店前の桜をみながら花見酒をスタート。午後3時過ぎではあるが、女性客がぽつりぽつりと入店し、天ぷらそばを注文している。何やら店主と楽し気な会話も弾んでいる。こうした常連客が多いのだろう。

「酒屋→コンビニ→立ち食いそば」と変貌

「みさわ」は2017年12月にオープンした。店主の三澤一寿さんに繁盛具合を聞いてみると、「昔の常連さんはいなくなっちゃったけれど、今はまた新しいお客さんが少しずつ増えてきています」という。

「みさわ」は20世紀までは三澤酒店であった。21世紀になる頃、親から仕事を引き継ぎコンビニに業態変更した。コンビニとしてはそれなりの集客を続けていたそうだ。しかし、創業初期から、「とにかく人(アルバイト)が集まらない苦労の連続だった」という。

「親に楽してもらおうと思ってコンビニをスタートしたけれど、結果的に頼りまくることになってしまって……」と、当初の計画からズレが生じて行った。そんな時、常連のお客さんでそば・うどんの経営に詳しい方がいて、今の業態にたどり着いたというわけである。

「みさわ」の営業は朝8時から夜10時まで。土日祝は定休日にして、従業員はなるべく家族中心にして少ないバイトで回転できるようにした。そして、コンビニ時代にできなかった店呑みを導入した。今はやりの角打ち感覚を楽しめるというわけである。そして、立ち食いそば・うどんの提供を中心にした。

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最終更新:4/16(火) 11:00
文春オンライン

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