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上西星来×脇あかり「赤の流星」が紡ぐ“夢の世界”に脱帽

4/16(火) 8:01配信

ザテレビジョン

人生初の“ダブルヘッダー”が2人組のガールズユニットの現場だと、10年前の自分は予想できただろうか。何なら6人いる“本体”の方でもダブルヘッダーは参加したことがないというのに。

【写真を見る】いつもはほわ~んとした2人が…セクシーに魅了!

土曜は毎週必ずやってくるけど、輝く流星が昼と夜に見られる土曜は、また次いつ訪れるか分からないので、日帰りヒコーキで大分に行くのをやめ、日帰りメトロ(普通か)で渋谷往復に切り替えた。

なぜ決めたか、「昼と夜は全然違う世界観でお届けしますので、ぜひ見比べてみてください」という、この日“前説担当”として会場を沸かせたあのお方の一言があってこそ。

実際どうだったか? 当然、参加させてもらって大正解だった。上西星来の立ち居振る舞いの清らかさ、脇あかりの貫禄すら感じる身のこなし、そんな2人の紡ぐ世界観。昼のアーティスティックでややしとやかな世界、夜の躍動感あふれる少々セクシーな雰囲気、昼も夜もいい夢を見せていただいた。

4月13日に東京・渋谷Club Asiaにて行われた赤の流星のワンマンライブ「Into The Night ~憂鬱な夜の夢~」昼公演に続き、夜公演もWEBザテレビジョン・TPD班が潜入。

赤の流星としては“平成最後”のワンマンの模様をリポートする。

■ ワンマンライブ・夜の部リポ

昼の部の後にファン同士でお酒でも酌み交わしたのか、はたまた昼の部に来られなかったうっぷんを晴らすはじけっぷりなのか、夜の部の方が開演前からにぎやかなClub Asiaの観客たち。

オープニングも昼の部とは世界観が全く違うパフォーマンスで、ジャジーなメロディーに乗せて、ジャズダンスを決めながら逃げる脇を追う上西の図。

衣装も上西が赤、脇が黒のスプリングコート姿で、中に忍ばせた肩出し衣装がなんとも妖艶だ。ちなみに、脇はこのパフォーマンスのために「テキーラの飲み方」も練習したという。必死に練習した2人の“思い”は果たして観客に届いたのか? 届いたはずだ。

その後、コートを脱いだ2人、夜の部の1曲目は、昼にはやらなかった「勝手にしないで!」。

てっきり某局の伝説の音楽番組「ザ・ベ○トテン」でランクインした2人のアイドルが歌っているのかな?と思わせるような、懐かしい感じのメロディー&ボーカル&振りがたまらないこの曲。カラオケに導入したら、案外昭和歌謡好きのおじさまおばさま世代の十八番曲になるんじゃなかろうか。 

それはともかく、早くも会場の空気が高温多湿になってきたなと感じたところで、独特の色気を感じる上西の歌い出しから「純愛90's -Rearranged ver.-」へ。

いつものことながら、この曲はサビで向かい合って手を重ね、クネクネ上下左右する振りがとても印象的。シンクロボーカルも耳に残るし、序盤から攻めのセトリで既に観客のノリがかなりハイだ。

その後のMCで、上西が「ハハハ。叫んでる~♪」とウケていたのも納得の観客の絶叫っぷり。そしてオープニングの無言演技について詳しく解説していると、上西が「ここで私はお着替えに…あかり、1人でしゃべって!」と強引にステージからはけ、脇が独りぼっちに。

「マジかー! WOW!」と脇が苦笑いしながらも、「皆さんは憂鬱な夜の夢ってありますか?」と急過ぎる振りから、「怖い夢を見るときは大体壁側を向いて寝ているんです」と明かした脇。

それも「怖い夢はいつも昔の時代に戻っていて、誰かに弓を向けられて死にそうになってパッと起きるということが多い。だから前世も人間だったんだな~って思うんです」と語り、独特の空気感に堪えられなくなったのか「せいらちゃーん、まだ~?」と舞台袖の方に向かってS.O.S。

しかし、まだ準備できていないようで、脇はやや焦りながらも事務所の社長にまつわる“ある話”をしてなんとかつなぎ、女子力高めな衣装に着替えたじょにー is Back。脇は心底安堵(あんど)した表情を浮かべてバトンタッチし、上西がソロで「この悪魔め!! -Rearranged ver.-」を披露する。

こっちが「この小悪魔め!」と言いたくなるくらい悪魔的な中毒性を持ったスマイルを浮かべつつ、味わい深いボーカルを展開。今度は脇にバトンタッチし、脇がソロで「Sunshine -Rearranged ver.-」を凛とした表情で歌い出す。

TPDワンマンのソロ・ユニットコーナーでも披露している曲だが、なぜかこの流星のワンマンで聴くとまた別の魅力が。というより、全体的に脇の低音ボイスが昼の部より伸びやかな気がした。歌声と同時に間奏のダンスも力強く、頼もしい限り。

その後はインスト曲「Dawn」で観客もクールダウンし、2人仲良く衣装チェンジタイム。続くオリエンタル系の代表曲「エデンの雨」では、例の貴族っぽいいでたちで再び登場。

たぶん、ここまで昼夜通じて最も安定したハーモニーを奏でていたのはこの曲なんじゃないかな、と勝手に思ったが、それはもしかしたら生で聞き慣れているからかもしれない。

■ 一気に畳み掛ける!

そして重低音強めなAメロからちょっぴり切なげなボーカルが沁みる「cocolo」では、終盤の「あなたが欲しい~」からの流れるような激情的ダンスで一気に盛り上がりを加速させ、一転してすべての感情を消し去ったような表情でパフォーマンスを繰り広げる楽曲「Perfect Doll」へ。

シンクロ性の高いダンスと無機質なメロディーとのリンク、何より無表情なのに奥底からほとばしる感情があふれ出てきそうな雰囲気のある2人の姿にグッとくる。

ここからTPDワンマンにおける“後半戦畳み掛けソング集”顔負けの畳み掛けっぷりで、「Into The Night ~夜に落ちて」から2人のハーモニーと幾多の流星ペンライトが会場を包んだ「紅 ~beni~」、上西も「この曲は聴いてるだけでもみなぎるんです」と語るほどの盛り上げ系の代表曲「Move On!」をノンストップでつなげ、一気にトドメを刺しに来た。

中でも公演タイトルにもなっている「Into The Night―」は、2000年前後のJ-POPサウンドをほうふつとさせるような気分を高めるイントロ、Aメロ、ちょっぴりスパイスの効いたサビ…。これ、時代が時代ならミリオンセールスも狙える楽曲だと個人的には割と本気で思っている。

のちに、6月12日(水)発売のTPDの8thシングルに収録されることが発表されたが、赤の流星単独シングルでも良いのにな、と思うほど。

そんな一連の盛り上がりをキープしたまま12曲目には「これが愛?!」。指を突き上げるしぐさに加えて、小刻みに手を動かす間奏ダンスを決め、2人の「フライアウェイ」のナチュラルビブラート気味のハモりも心地いい。

「気づいて欲しい!」の時、脇が髪の毛を手でサラッとしたのは、久々にダーク系の髪色にしたアピール? う、うん、気付いた気付いた。

さて、いよいよ本編最後の「to you」につなぐと、流星ペンライトを手にしたファンの力で一気に会場が赤く染まる。

「ウォウォウォ~ウォウォウォ~」とコール&レスポンスを一体となって作り上げつつ、ステージ最前線までやってきて観客の顔をじっとのぞいてニコッとする2人。

しかし前列の方、至近距離で2人の“レス”を受けたファンの体調が心配だ。遠くからでもなかなかの破壊力だったが、大丈夫だったかな…。そうこうしているうちに、あっという間に本編が終了し、アンコールへ。

■ せいら&あかりコール

元気いっぱいのアンコールを受け、上西の「皆さん今日は楽しんでいただけましたか~?」のあいさつから、2019年初のワンマンライブにして、赤の流星ファーストワンマンライブから数えて1年であることに言及。

さらに赤の流星は世界観や2人の関係性を大事にするユニットだからこそ、脇は「この人たちは一体何をしてくれるんだろう、というワクワク・ドキドキ感をこれからももっともっと追求していきます」と宣言した。

そして昼の部に続き、ここまで新曲を引っ張った2人。アンコール1曲目には「ワンダフォー」な掛け声で一緒に盛り上がれる新曲「Wonderful Days!!」の披露へ。

曲調も歌詞も明るく乗りやすい同曲。イントロからクラップでノリノリで、件のワンダフォーの箇所では、脇は事前に自ら言っていた通り“ディ●ニー”(自主規制)にいそうなキャラのような顔になり、上西は金曜夕方の女子大学生のような顔でそれぞれキュートに決めた。

某ライターも「ノリやすくていい曲ですね! 早く踊りたい!」と言っていたが、TPDのワンマンのソロ・ユニットコーナー内でも聴いてみたい。なんとなく浜崎香帆の「Over The Rainbow」と親和性が高そうなイメージだ。

いよいよアンコールラストは、昼に続き夜も「あなたに逢いましょう」。女の子も男の子も「イエイ!」とはじけちゃいたくなる歌を最後まで力いっぱいに歌い切り、両サイド、センターにバイバーイと手を振る「謎のスタイル」(byじょにー)であいさつし、ステージを後にした。

さあ、ではそろそろビールを一杯引っかけに行こうかと準備をしていたら、ファンはまだまだそんなノリじゃなく、手拍子を早めに繰り出し、急きょダブルアンコールへ。

「ありがとうございます。何で(ダブルアンコール)頂けたの~?」(上西)、「もう曲結構出し切ったよね~」(脇)と、それぞれ控え目な感じでひとまずMCを始める。

それから「Into The Night―」がTPDの新譜に入ることをあらためて報告し、会場をひと盛り上がりさせたところで、2018年11月にリリースした配信アルバム『Perfect Doll』でも最後に収録されている、ラストソング「流星の彼方」をしっとりと歌い上げ、今度こそ本当に幕を下ろした。

「謎なグループ」を掘り下げるべく、3月の2SHOTインタビュー、そして今回の昼夜公演と参加させてもらったが、正直まだまだ奥が深過ぎて、“付け焼き刃”では刃が届かなかった。

というより、彼女たち自身が今回のオープニングパフォーマンスのように新たな挑戦という名の進化を続けるもんだから、この距離はなかなか埋まらないかもしれない。

だとしても、ぜひまた彼女たちのパフォーマンスを見てみたい。今のところ次回公演の話は決まっていないようなので、そういう声を上げ続けて、またいつかワンマンであなた(赤の流星)に逢いましょう。

本当に「憂鬱な夜の夢」というより、2人の姿は私の“胸を打つ”いい夢だった。

この夢心地から現実に戻り、平凡な日常に戻ることの方がよっぽど憂鬱だ。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

最終更新:4/16(火) 8:01
ザテレビジョン

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