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10%カイゼンよりも10倍成長のほうがラク? シンギュラリティ大学で教えられたこと

4/16(火) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 「論理に裏打ちされた戦略があってこそ、成功にたどりつける」――これがかつてのビジネスの常識だった。しかし「他者モードの戦略」は、いたるところで機能不全を起こしつつある。その背後で、いま、マーケットに強烈なインパクトを与えているのは、「根拠のない妄想・直感」を見事に手なずけた人たちだ。
そんななか、最新刊『直感と論理をつなぐ思考法――VISION DRIVEN』を著した佐宗邦威氏は、いま何を考えているのか? P&G、ソニーで活躍し、米国デザインスクールで学んだ最注目の「戦略デザイナー」が語る「感性ベースの思考法」の決定版!!

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● 「ムーンショット」という言葉を知っていますか?

 1961年にケネディ大統領が「今後10年以内に、人間を月に着陸させる」と演説し、アポロ計画の支援を表明した際、人々はケネディのメッセージを無謀なものとして受け止めた。

 当時のアメリカは、宇宙開発に関する技術面でも投資額でも、ソビエト連邦に大きく遅れをとっていたからだ。

 しかし、ひとたびこのビジョンが明確に言葉として示されたことで、その後のアメリカの宇宙開発は一気に加速し、1969年には人類初の月面着陸が実現することになった。

 実現可能性を度外視した妄想(ビジョン)は、このエピソードを下敷きにして、「ムーンショット(Moonshot)」などと呼ばれることがある。ムーンショットから創造的緊張を得るアプローチの歴史はかなり古い。

 尾張地域の一大名にすぎなかった織田信長が、周囲からすれば無謀と思われた「天下布武」を旗印に掲げ、天下取りの一歩手前まで迫ったというのも、ムーンショットの好例だろう。

 また、ピラミッドや万里の長城のような巨大遺跡も、実用的なニーズに基づいた積み上げ型の思考に先立って、とてつもない妄想の“打ち上げ”がなければ、とても実現しようがなかったはずだ。

 いま、妄想を解放して大きな目標を描くムーンショット型の思考力、つまりビジョン思考への見直しが進んでいる。

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