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日本一短いエントリーシート!? 採用活動のヒントになる「地方企業」の創意工夫

4/16(火) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 平成22年度(2010年度)以降、有効求人倍率は見事なまでに右肩上がりで上昇の一途をたどっており、いわゆる「売り手市場」であることは誰の目に見ても明らかです。多くの企業が人材不足や良い人材が採れないという悩みを抱えています。では、このような状況下で成果を出し続ける企業はどのような取り組みをしているのか。『採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く 採用の原理原則』を刊行し、現在はLINE株式会社 Employee Success室 副室長を務める青田努氏に、本書の中からいくつか事例を抜粋してもらった。

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● 「誰もついて来てくれんかったとです」

 採用活動において、地方企業が不利になるということは往々にしてあるでしょう。有名企業に比べて、知名度や採用予算などの点でハンデがあると言わざるを得ません。しかし、そのような状況だからこそ、採用担当者がどれだけ創意工夫できるかどうかが、採用を成功に導けるかどうかの分かれ道となります。

 たとえば、多くの企業が参加する合同企業説明会は、企業ごとのネームバリュー格差がブースへの集客数として可視化される、残酷な場でもあります。あまり知られていない企業が無策で乗り込んだとしても、実りは少ないと言えるでしょう。

 そこで、長崎に本社をかまえる「もろおか薬品」は、合同企業説明会の参加者に少しでも親しみやすさを感じてもらうために、以下のようなPOPを用意しました。このような取り組みは「この会社なら実直で面白そうだから、ちょっと話を聞いてみようかな」という気持ちにさせられるほか、コストもかけずに実施できます。「うちは学生に知られていないから」と言い訳をする前に、採用担当者は創意工夫できる余地を見出したいところです。

● 新潟の製菓会社が編み出した 「日本一短いES」

 また、新潟県に本社を置く製菓会社「三幸製菓」の「日本一短いES(エントリーシート)」も話題を呼びました(2016年卒の新卒採用で開始)。このESでは、質問を同社にとって重要な「おせんべいが好き?」「ニイガタで働ける?」の2点に絞っているのが大きな特徴です。一般的に、エントリーシートでは自己紹介や志望動機を必須としている企業が多いですが、「まずは多くの学生と接点を持ちたい」という場合、このような手法は有効でしょう。

 これらの事例は、拙著『採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く 採用の原理原則』で紹介したものの一部ですが、採用を成功に導くためには、何もないから諦めるのではなく、自社に向き合って工夫を凝らすことが大切です。ネームバリューや採用コストでお困りの場合は、これらの地方企業事例を参考に、自社ができることを考えてみてはいかがでしょうか。

青田 努

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