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金正恩が文在寅を“使い走り以下”の存在と認定 韓国「ペテン外交」の大失敗

4/16(火) 17:01配信

デイリー新潮

文/鈴置高史

「米朝の間を取り持っている」と自ら誇ってきた文在寅(ムン・ジェイン)政権。その化けの皮がすっかり剥がれた。北朝鮮から「仲介役」どころか「使い走り」以下の存在と認定されたからだ。

右往左往で「制裁緩和」不発

 4月12日、金正恩委員長は最高人民会議で施政方針を演説した。北朝鮮の対外宣伝サイト「我が民族同士」が報じた「金正恩党委員長が最高人民会議第14期第1回会議で施政演説を行う」(4月13日、日本語版)によると、金正恩氏は文在寅大統領を冷たく突き放した。以下だ。

《南朝鮮当局は、すう勢を見てためらったり、騒がしい行脚を催促しておせっかいな「仲裁者」「促進者」の振る舞いをするのではなく、民族の一員として気を確かに持って自分が言うべきことは堂々と言いながら、民族の利益を擁護する当事者にならなければならない。》

「すう勢を見てためらったり」のくだりは、朝鮮語版の原文を直訳すれば「すう勢を見ながら右往左往し」である。「おせっかい」に関しては「でしゃばり」と、より強く訳したほうが正確と言う韓国人もいる。

 4月11日の米韓首脳会談を前に、文在寅政権は北朝鮮に対する経済制裁の緩和を求める姿勢を打ち出していた。ところがいざ本番の会談で、文在寅大統領はトランプ大統領に抑え込まれ、制裁緩和を言い出せなかった(デイリー新潮「米韓首脳会談で赤っ恥をかかされた韓国、文在寅の要求をトランプはことごとく拒否」[4月12日]参照)。

 文在寅大統領を「使い走り」にして制裁緩和を狙ってきた金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、さぞ失望したことだろう。そこで「民族の一員として言うべきことは堂々と言え」と叱り飛ばしたのだ。

「騒がしい行脚を催促しておせっかいな『仲裁者』『促進者』の振る舞い」とは、米朝の間の仲介役を自認する文在寅政権が、今回の米韓首脳会談を受けて南北首脳会談の開催に動いていることを指す。

 北朝鮮にすれば、「使い走り」にも失敗した韓国が、いまだに「仲介役」を自認して南北首脳会談を望むなど片腹痛い。

 そこで「民族の利益を擁護する当事者にならなければならない」――身の程知らずの「仲介役」ごっこはやめ、北朝鮮側に立て、と言い渡したのだ。

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最終更新:4/17(水) 12:44
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