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20代、30代の若手サラリーマンがマンション投資詐欺の"カモ"にされるワケ

4/16(火) 6:20配信

週プレNEWS

昨年、世間を騒がせた「かぼちゃの馬車」事件では、被害者の多くは、もともと資産運用に色気のある高所得者層だったとされる。今年、施工不良が発覚した「レオパレス問題」も、被害者の多くは地主だった。ところが最近では、20代、30代のごく普通のサラリーマンを狙った"マンション投資詐欺"が横行しているという。

都内の自動車ディーラーに勤める会社員のAさん(26歳、男性)も被害に遭ったひとり。被害の内情についてこう打ち明ける。

「2年前の12月、都内の不動産業者R社を通じて、2000万円ほどのローンを組み、東京の郊外にある中古マンションの一室を購入しました。R社とはサブリース契約(空室の有無に関わらず一定の家賃収入を保証する契約)を結び、『20年間、家賃を保証してくれる』と言われていましたが、契約後、半年ほどで何の連絡もなく、家賃の振り込みが途絶えました。R社に電話してもつながらず、2000万円の借金だけが残ってしまいまいた...」

このR社が主導したマンション投資詐欺については、2月に毎日新聞も報じている。その記事によると、R社が絡んだ同様の被害は約150件にも上るという。

なぜ、若者が標的にされているのか?  

その背景には、「かぼちゃの馬車」事件が大きく関係していた。ツイッター上で交流しあう不動産業界関係者が結成した団体、「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」のメンバーのひとりで、不動産ブローカーのあくのふどうさん氏がこう語る。

「ここ数年は、『かぼちゃの馬車』に積極的に融資していたスルガ銀行を筆頭に、年収800~1000万円クラスの会社員に対して年収の10倍、20倍を頭金ナシのフルローンで貸しちゃうような、審査のユルい銀行が少なくありませんでした。その資金を元手に、億単位の投資用物件を購入するサラリーマン投資家が急増したわけです。

ところがその後、『かぼちゃの馬車』の運営会社が破たんし、約束された賃料が支払われず、自己破産に追い込まれるような投資家が続出......。融資審査の書類を改ざんしたり、オーナーの年収や預金額を水増しする不正も次々と発覚し、そこにじゃぶじゃぶ融資していたスルガ銀行の審査もほぼ、"ザル"でした。

この事態を受け、金融庁の指導もあって昨年10月頃から不動産投資ローンの銀行の審査が以前とは比較にならないほど厳しくなりました。以前はフルローンが出た物件でも、『頭金2割ください』とか、比較的審査がゆるいとされた地銀も、『駅から遠い物件はやらない』とか、年収1000万円クラスの会社員に対しても、融資が出ない状況になっています。

つまり、その層に投資用物件を販売してきた不動産業者が食べられなくなってきた、と。そこで、一部の業者が、所得の低い20~30代のサラリーマンにターゲットをシフトさせてきているという構図があります」

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最終更新:4/16(火) 18:09
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