ここから本文です

20代、30代の若手サラリーマンがマンション投資詐欺の"カモ"にされるワケ

4/16(火) 6:20配信

週プレNEWS

年収1000万円の人でさえ融資が出づらい状況にあるというのに、低所得な若者に、投資用物件を売りつけることなんてできるものなんだろうか。

「一部の悪徳業者は、それを可能にするスキームを作り上げています。不動産投資ローンではなく、住宅ローンで融資を引き出すという手法ですね。投資用のローンに比べれば、住宅ローンは審査がゆるく、金利が低いことが大きな利点になる。

ただ、住宅ローンを投資目的で使えば契約違反になり、銀行側から融資額の一括返還を求められることになります。そこで業者側は、購入した物件に一旦、居住したように見せかける"偽装工作"を契約者本人に持ち掛ける。『そうした方が融資が出やすく、利回りも大きくなる』と言われれば、無知な若者なら簡単に乗せられてしまうのです」

"偽装工作"としては、住民票を一時的に購入物件の住所に移したり、部屋の表札や郵便ポストの札を契約者本人の名前にしておく、といった手法を持ち掛けられることが多いという。

前出の被害者Aさんも、この手口にハメ込まれてしまったひとりだが......。

「偽装がバレて金融機関に呼び出され、担当の方から『近々、融資額(約2000万円)の一括返還を求める可能性がある』と言われました......」

家賃収入が途絶え、業者にも逃げられ、そのうえ融資額の一括返還が求められれば、「もう自己破産するしかない......」。Aさんは消え入りそうな声でうな垂れた。

■"カモ"られやすい人の共通点
不動産投資のコンサルティング会社、LandSitz(ランドジッツ)の船橋寛之氏がこう話す。

「不動産投資で騙される人に共通するのは、やや自暴自棄になっている点です。毎日忙しく働いているのに給与は低く、昇給も期待できない。将来家族を養う自信もないし、年金だってもらえる保証はない......『このままじゃヤバい、今のうちから何とかしなきゃ!』と。

そんな若者に悪徳業者は善人の顔で近づき、『家賃が30年保証される』『頭金は不要』『借金があっても大家になれる』などと誘惑してきます。知識があればその嘘も見破れますが、投資経験がなく、藁(わら)をもすがる思いで聞き入ってしまう若者には、将来の不安をかき消してくれる"魔法の儲け話"にも思え、目の前の悪徳業者を"救世主"と錯覚してしまいます」

さらなる内情を知るべく、記者は4月某日、都内のサブリース業者が主催する不動産投資セミナーに潜入した。参加費は無料。加えて『20代、年収300万円台でもマンション経営ができる!』と告知されていたためか、会場には20代、30代の参加者20名ほどが集まっていた。

2/3ページ

最終更新:4/16(火) 18:09
週プレNEWS

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週プレNEWS

集英社

No.26
6月17日(月)発売

特別定価440円(税込)

徹底検証「プリウスロケット」説/「老後2
000万円」問題、素朴な大疑問/6・26
引退 長州力【グラビア】白間美瑠/吉田朱
里&村瀬紗英/渋谷凪咲/安田桃寧 他

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事