ここから本文です

30歳の誕生日までにプロポーズされたい。切実な願いを無視された女が、それでも彼と別れない理由

4/16(火) 5:20配信

東京カレンダー

なぜかいつも男に振り回され、逃げられ、消耗させられる女がいる。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。

自身のダメな恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。

名前:村井千絵(仮名)
年齢:30歳
職業:損害保険会社・一般職
住居:自由が丘(実家暮らし)

「やっぱり、別れた方がいいんでしょうか」

火曜の夜。自由が丘駅南口の『TWG Tea』。

駅前にも関わらず落ち着いた空気が漂うこの場所で、今回の報告者・村井千絵は静かにため息を吐いた。

白く透明感のある肌、穏やかで一切の邪を感じない瞳を持ち、おっとりした口調で話す千絵は、間違いなく箱入り娘であると思われた。

“ダメ恋”をしているようにはとても見えない。

しかし彼女がぽつぽつと語り出した内容は、結婚を望む30代の女性なら避けるべき、典型的なダメ恋パターンだった。

「彼も結婚を考えてないわけじゃないんです。ただ、もう少し先でもいいんじゃないかって。今は無理なんだって...」

尻つぼみにそう言うと、千絵は言葉を飲み込んでしまった。

「彼…博之との出会いは2年前。学生時代の友人が紹介してくれたんです。同い年で、製薬会社のMRです。忙しいみたいで頻繁には会えないけど、私は私で趣味もあるしちょうど良くて。何の不満もないまま、気づけば付き合って2年が経ちました」

28歳で出会ったふたり。適齢期の男女なのだから早々に結婚の話が出てもおかしくない。ところが彼からは結婚を匂わすような発言も素ぶりも全くなかったという。

「彼...なんていうかのんびりした性格で」

苦笑いをして、ティーカップを口に運ぶ千絵。

30歳手前の女性と交際しておきながら、結婚の「け」の字も出さない彼氏。そんな男のことを「のんびりした性格」と評する彼女の方こそ、随分とのんびりしているように思うが...。

実家暮らしという安定した基盤がそうさせるのか、元々の性格なのか。

巷のアラサー女たちとは異なり、千絵はこれまで特に結婚への焦りを感じてこなかったらしい。

しかし結婚願望がないのかと尋ねてみると、即座に否定した。

「結婚はしたいです、もちろん。子どもも大好きだから絶対に産みたいし。博之がプロポーズしてくれるならすぐにでもって思ってました。でも博之が何も言ってこないから仕方ない。彼には彼のタイミングがあるんだろうし、待ってあげるべきなんだろうなって思うようにしています」

「私、いい女でいたかったから...」千絵は呟くようにそう付け加えると、寂しげに笑った。

1/3ページ

最終更新:4/16(火) 5:20
東京カレンダー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

東京カレンダー

Tokyo Calendar.Inc

2019年7月号
5月21日発売

定価800円(税込み)

大人が楽しむハワイ
まだまだ知らなかった「ハワイ」がある

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事