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ドコモが携帯料金を刷新、なりふり構わぬ“後出し”

4/16(火) 18:00配信

日経ビジネス

 NTTドコモは4月15日、スマートフォン(スマホ)サービスの新たな料金プランを発表した。データ容量が大きい「ギガホ」と通信使用量に応じて料金が変わる「ギガライト」の2つが柱だ。割引やキャンペーンを除くと同社の現行の類似プランより3割程度安くなり、新たな家族割引を含めると最大4割程度まで値下げ幅は拡大する。6月1日に導入する。

 2つの新プランはいずれも、現在は消費者が別々に選択して組み合わせているデータ通信プランと音声通話プラン、インターネット接続料などを一体化して料金を徴収する。2年間の契約継続を条件に、ギガホは月々6980円の通信料で30ギガバイトまで、高速のデータ通信サービスを利用できる。一方、ギガライトはこれまでに比べ最低料金が安く、「月額2980円から」という値付けが目玉だ。

 政府要請に端を発する料金引き下げへの圧力が高まる中で2018年10月末、NTTドコモは19年4~6月に現行より最大4割程度値下げすることを表明していた。今回その全貌が明らかになった。同日記者会見した吉澤和弘社長は「シンプルでお得。2つのプランから選ぶため分かりやすい」と新たな料金体系を説明。ポイントは、KDDI(au)やソフトバンクというライバルがドコモに対する強みとしてきた料金体系を取り入れ、一段と強化している点だ。

 例えば、データ容量が大きいプランと料金が段階的に変わるプランの2種類に品ぞろえを絞る施策。KDDIやソフトバンクが2017年から順次導入して先行したが、契約したデータ通信容量を使い切ると通信速度が大幅に遅くなる。これに対してドコモのギガホでは、通信使用量が30ギガバイトを超えた後も最大毎秒1メガビットで通信できるようにする。データ通信プランや音声通話プランなどを一体化して消費者に分かりやすくする施策も、ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」に似ている。しかも同時に発表した新たな家族割引で、値下げ幅は一段と拡大する。

 なりふり構わずライバルの“良いところ取り”で顧客を取り込むNTTドコモ。値下げでドコモの収益も下押しするが、そこは体力のある最大手。より割を食う可能性があるのは、限られたパイを奪い合っているKDDIやソフトバンクだ。両社はドコモの“後出し”に、どう対抗するのか。今後の料金施策に注目が集まる。

高槻 芳

最終更新:4/16(火) 18:00
日経ビジネス

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