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5G時代の“新ゲーム”、「メタルギア」の小島氏が大予言

4/16(火) 5:00配信

日経ビジネス

 次世代高速通信「5G」の商用サービスがいよいよ始まる。「高速・大容量」「低遅延」「同時多接続」という特徴は、現行の「4G」を凌駕(りょうが)する。日経ビジネス、4月15日号特集「5Gインパクト」では、5Gの登場がビジネスと生活をどう変えるかを取り上げた。

「一撃というか、『1匹目のドジョウ』を狙いたい。でもすごくしんどいです。試行錯誤しますので」と語る、小島秀夫・コジマプロダクション代表(写真:北山宏一)

 5Gの登場で、業界構造を真っ先に大きく変えそうなのがゲームなどのエンターテインメントの世界だ。米グーグルが、サーバー上でゲームの操作や映像表現を処理する「クラウドゲーム」のサービスを発表するなど競争は激化しそうだ。5Gはゲーム業界に何をもたらすのか。コナミ時代に「メタルギアソリッド」で大ヒットを飛ばし、独立後もゲーム業界の最前線で活躍する、コジマプロダクションの小島秀夫代表に聞いた。

――米韓でスマートフォン向けの商用サービスが始まった次世代通信規格「5G」は、ゲームなどエンタメ業界を大きく変えるといわれています。小島さん自身は、5Gの登場をどのように見ていますか。

 来るべくして来る未来がいよいよ始まります。私自身は10年以上前から言い続けてましたが、当時は誰も理解してくれませんでした。「5G」そして次は「6G」と、テクノロジーの進化は止まらないでしょう。ようやく待ちわびた世界が始まろうとしています。

――小島さんのいう「未来」とは何でしょうか。

 少し話が飛びますが、映画の話をしますね。120年以上前の1895年、リュミエール兄弟が映画を発明しました。撮影と映写する装置を作り、小屋を借りて人を集客し始めました。これが映画の誕生で、興行主を経由して映画を上映する世界ができたわけです。

 次に来たのがテレビ。僕が子供のころは映画とテレビの戦いがありましたが、電波が家庭に直接届くと劇場に行かなくてもよくなりました。テレビの時代は、おやじが、家長が、チャンネル権を握っていました。子供にとっては最悪でしたよね(笑)。家庭には届くんですけど、個人には届かなかったわけです。

 ネットの登場で、こうした課題を一気に飛び越えました。映像が家庭ではなく個人にダイレクトに届くようになりました。昭和のような、リビングにテレビが1台しかなかった時代から一変したわけです。そして今は(サーバー上の映像コンテンツが配信される)ストリーミングの時代です。ネットフリックスやアマゾン・プライム・ビデオ、Hulu(フールー)といった動画サービスが勃興し、映画やテレビのように視聴時間が固定されることなく、好きな時間に選べるようになっています。

 ストリーミングの世界では、映画のような興行主がいなくなる可能性があります。作り手から、作品が中間業者を経由せずに直接個人に届けられるでしょう。私自身、大スクリーンで上映する映画は大好きですし、生き残るとは思いますが、時代の流れは止まりません。絶対に前に進んでいきます。

――こうした動きがゲームの世界でも起こると?

 ゲームの進化も一緒です。最初はタイトーの「スペースインベーダー」やナムコの「ゼビウス」とかアーケードゲームから始まりました。わざわざゲームセンターに行って、お金を入れて楽しんでいましたね。だからこそ100円で3分間程度で終わるゲームが求められました。

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最終更新:4/16(火) 5:00
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