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走り打ちのクセを改善するには?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く

4/17(水) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は打撃編。回答者は現役時代に巧打の選手として活躍した、元ソフトバンクの柴原洋氏だ。

Q.中学1年生の左打者です。中学入学時にソフトボールから硬式野球に転向しました。時折、走り打ちをしてしまうクセが出てしまいます。良い修正方法はありますか。(山梨県・13歳)
A.極端に言うと、ボールをとらえて振り切り、ワンテンポ置いてから走るぐらいでちょうど良い

 これはソフトボール経験者に限らず、プロの左打ちのバッターでも、いわゆる“走り打ち”をしてしまうことがあります。特に調子が悪くなると、このような形になることが多いですね。

 ソフトボール出身者とでは“走り打ち”が出てしまう理由(ソフトボールではこれが1つのバッティングの形。一方で、野球ではボールを迎えにいってしまう悪い形)は異なりますが、解決するには、練習でしっかり振り切ってから走ることを意識的に行う必要があります。

 極端に言うと、ボールをとらえて振り切り、打球の行方を確認してワンテンポ置いてから走るぐらいでちょうど良いかもしれません。私も現役時代は、この意識とイメージを持って練習には取り組んでいました。

 ちなみに、“走り打ち”がなぜいけないかというと、前述したようにボールを迎えにいくことで、体の開きが早くなるからです。しかも、右足が一塁方向に向いて、まさに走り出す形でスイングしてしまいますから、一定のリズムのボールにしか対応できません。例えば、ストレートのタイミングでスイングを開始した場合、変化球には泳ぎながらの対応も不可能でしょう。このような場合、転がすこともできずに、大抵は空振りとなってしまうと思います。

 自分のポイントまで呼び込んでスイングすることができませんから、走りながらポイントもズレてしまい、仮にストレート狙いでバットに当てたとしても、力のない打球になるでしょう。逆に、泳がされても、体の開きを我慢してヘッドが残り、ピュッとバットを出せるのであれば、逆方向への強い打球が望めますが、質問は“走り打ち”ですからなかなか難しいと思います。

 先ほども説明しましたが、解決するには「振る」ことが大切です。走るのはそのあと。フリー打撃やティー打撃では走り出す必要がないので、じっくりと腰を落ち着けてスイングするといいと思います。そのイメージを実際の打席にも持っていく。野球選手は打ったら走るという動作が自然にインプットされているのですから、自ら走り出す必要はありません。

 ソフトボール出身だと、少しでも早く一塁に行きたいという気持ちが働いていることも考えられますが、とにかく「振る」ことに集中しましょう。

●柴原洋(しばはら・ひろし)
1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。

写真=BBM

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最終更新:4/18(木) 11:03
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