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肩こり・腰痛はかくして長期化する! 6つの事実から解き明かす

4/17(水) 12:07配信

Tarzan Web

■5. 整形外科的筋膜リリースは腰痛対策の秘策となるか?

一部の整形外科病院で最近導入され、にわかに注目されている治療法がある。その名は「筋膜リリース」。筋膜リリースというと、理学療法の世界で行われている手技を思い浮かべる人が多いが、今注目されているのはそれとは別もの。

たとえば、僧帽筋と肩甲挙筋の間にある筋膜が癒着していたとする。この場合、それぞれの筋肉が本来動く方向に動かないため、痛みを引き起こしている可能性がある。ならば、筋肉と筋肉の間に生理食塩水を注射し、癒着をはがしてみてはどうだろう。そんな経緯で生まれた治療法なのだそう。

最初は麻酔薬やステロイドを注射していたが、薬を薄めてやってみたらあまり効果が変わらない。それならいっそ、体液に近い生理食塩水でいいんじゃないかということで、整形外科による筋膜リリースというジャンルが確立した。

現在の筋膜リリースはエコー(超音波)を使って行われることが多い。以前は注射針が筋膜を破る感覚を医師が手探りしながら施術していたが、それでは心もとない。現在は医師と患者がエコーで確認しながら施術するケースが増えてきた。

「効果には個人差があります。一度注射をして1週間痛みがなくなるという人もいれば、数か月もつ人もいます。まだ広く普及はしていませんが、肩こりにしろ腰痛にしろ、筋肉性の原因がある症状に関してはトライする価値はあると思います。新たな選択肢のひとつですね」

■6. カラダだけでなく、ココロの状態も痛みの原因に

非特異的腰痛の要因のひとつと考えられているのが、実は心理的ストレス。現在のところ、考えられるメカニズムは以下の通り。

仕事や人間関係でのトラブル、腰痛に対する恐怖や不安感などによるストレスが強まると脳の機能に不具合が生じる可能性があるとされている。脳の機能が不具合になると、ドーパミンやエンドルフィンなど痛みを抑える作用のある脳内物質の分泌機能が低下する。

さらに神経のバランスを保つセロトニンという脳内物質が減ることで自律神経のバランスが乱れ、腰痛や肩こり、首こりなどの症状が慢性化する。するとますます脳の機能が不具合になる。そんな負のループに陥ることもあるという。

「首、肩、腰などの脊椎疾患はメンタルな症状と深く関わっています。関節の不調の場合は、動かしたり歩いたりしなければ痛みはありませんが、脊椎疾患は四六時中痛みに悩まされることになります。いつもいつも痛いとなると、ストレスが蓄積されてメンタル面の不調を招くケースが少なくありません」

まだごく一部の医療機関に限られているが、こうした心因性の脊椎疾患に対応するべく、整形外科と精神科が連携して運動療法や認知行動療法などに取り組んでいる病院もあるという。

非特異的腰痛へのアプローチは医師次第。患者も選択眼を磨くことで痛みの長期化を防ぎたいもの。

■こんな癖のある人はストレス性腰痛かも

心因性腰痛の多くは、患者自身の考え方の癖の改善が重要なポイントとなる。慢性的な痛みに悩まされていて、かつ上のような考え方に陥りがちな人は要注意。

・痛むのが怖くて腰を反らすことができない
・このまま腰痛が治らないのではないかと不安だ
・痛み止めを飲まないと、痛みは治まらないに違いない
・今は楽だが、たまたま痛みがないだけだ
・痛みを感じると無意識に顔をしかめてしまう
・腰痛を理由にして仕事を休んだことがある
・腰痛で友人との約束をドタキャンしたことがある

取材・文/石飛カノ

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最終更新:4/17(水) 14:42
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