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ソニーの次世代ゲーム機「PS5」は、革命的なマシンになる

4/17(水) 12:13配信

WIRED.jp

「真の世代交代」がもたらすもの

真の世代交代には抜本的な軌道修正が必要になることが多い。次世代機のCPUとGPUは、これまでよりずっとパワフルになる。そして、これまで達成できなかったような高精細なグラフィックや視覚効果が実現する。

システムメモリーの容量は増え、高速化される。それに伴って保存可能なゲームファイルは増え、より大容量のダウンロードファイルやディスクのような物理メディアが必要になる。

プレイステーションの次世代機は、こうしたすべてを備える。中核となるチップはAMD製で、CPUは第3世代のRyzenがベースとなる。このチップは8コアで、7nmプロセスの「ZEN 2」マイクロアーキテクチャーに基づいている。

GPUはAMD Naviのカスタム版で、3D環境における複雑な光の相互作用を再現できるレイトレーシングの技法に対応するようだ。レイトレーシングはハリウッド映画で主流となっている視覚効果で、10,000ドル級のハイエンドなプロセッサーが対応し始めている。だが、これまでのゲーム機では対応できていない。

視覚と音響の革命

レイトレーシングへの対応によるわかりやすい利点は、主に視覚的な部分だろう。あるシーンにおける物体から物体への光の反射だけでなく、光沢のある物体の表面、ガラスや液体を通した光の屈折まで、これまでよりずっと正確に再現できるからだ。しかもリアルタイムに、超実写的な映像表現が可能になる。

サーニーによると、この技法が適用できるのはグラフィックだけではない。「プレイヤーがある特定の音源を聞けるか、あるいは“敵”がプレイヤーの足音を聞けるかテストしたいと思ったとしましょう。そんなときにレイトレーシングは便利なのです」と、彼は言う。「ちょうど目の前の環境に光を放つような感じですね」

AMDのチップは立体音響のためのカスタムユニットを搭載しており、サーニーはこれによって、ゲームの音を巡る部分が完全に変わるだろうと説明する。

「PS4が発売されたとき、音に関してはPS3から大きなアップデートはなく、これはゲーマーとしては個人的に残念だと感じていました。次世代機ではハードウェアのかなりの部分を音響に割り当てることで、サウンドがどれだけ劇的に変化することができるのかを証明したいと思っています」

音が前後左右あらゆる方向から聞こえれば、ゲームへの没入感はさらに高まる。立体音響は通常のスピーカーとサラウンド対応のシステムがあればほかには特別な装置は必要ないが、サーニーはこの「素晴らしさ」はできればヘッドフォンで体験してほしいと力説する。

サーニーが立体音響を説明するとき、仮想現実(VR)業界ではおなじみの「プレゼンス(存在感)」という単語を使った。これは自分が実際にVRの世界にいるかのように感じることだ。

サーニーがこの表現を口にしたとき、「PlayStation VR」について聞いてみた。このPS用のVRシステムは、2016年の発売以来、400万台以上を売り上げている。

具体的には、新しいPSの市場投入に合わせてPSVRもアップデートされるのかと質問したのだが、サーニーの答えは「いまはVR関連の戦略には踏み込まないでおきましょう」というものだった。

「現時点で言えるのは、VRはわたしたちにとって非常に重要であり、次世代機もPSVRの現行モデルに対応する予定だということだけです」

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最終更新:4/17(水) 12:13
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