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ソニーの次世代ゲーム機「PS5」は、革命的なマシンになる

4/17(水) 12:13配信

WIRED.jp

戦闘機のように飛ぶスパイダーマン

SSDに話を戻すと、テレビの画面ではちょうど、広場の中心に立つスパイダーマンの姿が映し出されていた。サーニーはコントローラーをいじって、スパイダーマンをマンハッタンの別の場所に移動させる。しかし、その操作が完了するまでには15秒ほど待たなければならなかった。サーニーが次世代機の開発キットで同じことをやってみると、かかった時間はわずか0.8秒だった。

これはSSDの威力の一例にすぎない。このほかにも、ゲームの世界やキャラクターが動き回る様子の描写速度も、すべてが同様に向上する。

サーニーは似たようなふたつのゲーム機によるデモを見せてくれた。今度はカメラがマンハッタンのミッドタウンの通りのひとつを上っていくものだ。

オリジナルのPS4では、カメラはスパイダーマンがクモの糸を放って飛び回るような速さで動いていった。「どれだけスパイダーマンのような力を手に入れたとしても、これより速く動くことなんてできないはずです」とサーニーは言う。「なぜなら、結局はHDDからどれだけ速くデータを読み出せるかに依存するからです」

同じ動きが次世代機では、まるで戦闘機にカメラが取り付けられたようになる。サーニーは定期的に画面を停止させて、ゲームの背景描写が完全にクリアであることを見せてくれた。なお、次世代機は8K画質に対応するというが、そもそも対応したテレビが極めて少ない。このためデモでは4Kテレビが使われた。

次世代機ではドライヴが19倍は速くなる

ほかにデヴェロッパーがどんなことができるようになるのか問われても、現時点ではサーニーは答えられないだろう。というのも、デヴェロッパーたちでさえ模索中だからだ。しかし、サーニーはSSDがまったく新しい世代への扉を開くことになると考えている。

「わたしたちはゲームの冒頭でロゴが動き回ることや、描き込まれた選択画面といったものに慣れてしまっています」と、サーニーは言う。「マルチプレイヤーゲームのロビーや、意図的に細かく描写された装備の処理といったものにさえです。これはすべて、プレイヤーがただぼんやり待っている状況を避けるための工夫です」

ソニーは現時点ではSSDについて、どのメーカーの製品を採用するのか、新しいPCIe 4.0対応になるのかといった詳細については明かさない。しかしサーニーいわく、パソコン用のどんなSSDよりもRAWデータ帯域幅が広いのだという。

それだけではない。「未フォーマットの状態での読み込み速度が重要なのです」と、サーニーは言う。「さらに、その上位にあるデータの入出力メカニズムと、ソフトウェアスタックも大きな意味をもってきます。仮にPS4 Proに本体と同じくらいの値段がするSSDを入れたとしても、速度は3分の1になってしまいますから」

ファストトラベルのデモンストレーションから判断して、次世代機では19倍は速くなりそうであることを思えば、対照的と言える。

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最終更新:4/17(水) 12:13
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