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完全自動運転の到来は、まだ先になる? フォードCEOの発言に見る実現までの長い道のり

4/17(水) 12:30配信

WIRED.jp

フォードCEOのジム・ハケットが、完全な自律走行車の実現について「期待されたほど早くない」といった趣旨の発言をして話題になっている。こうした空気が自動車業界に広がるなか、ゼネラルモーターズは今年中の自律走行車の展開に向けて「予定通り」との姿勢を崩さない。完全なる自動運転の実現に向けた状況は視界不良が続いている。

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完全な自律走行車は、期待されたほど早くは実現しないのではないか──。フォードの最高経営責任者(CEO)であるジム・ハケットが、そんな趣旨の発言をした。自動車業界やテック業界では、こうした意見を躊躇なく述べる企業幹部が増えている。そこにさらに新しい顔ぶれが加わったかたちだ。

ハケットは業界が「自律走行車の実現を買いかぶりすぎていた」と、デトロイト経済界の会合で4月9日(米国時間)に語っている。フォードは2021年までに無人運転車両を開発する目標を変えていないが、「その展開はジオフェンス(仮想境界線)の内側の非常に限られたものになる。なぜなら非常に複雑な問題をはらんでいるからです」と認めたのだ。

マーケティングが技術を先行

自律走行車は2016年の時点で、まもなく実現するとされていた。その実態について業界幹部たちは公然と本音を語ってきたが、ハケットはその最も新しい顔ぶれとなる。

ほんの3年前、Uberはピッツバーグで限定的な自動運転サーヴィスを披露し、グーグルは自律走行車を開発するウェイモ(Waymo)を独立企業としてスピンアウトさせた。日産自動車は、2020年までに自律走行車をデビューさせるという目標に沿って、計画を進めてきた。これは2013年にカルロス・ゴーンが公約として掲げたものだ。

さらに2016年には、ゼネラルモーターズが自動運転技術を開発するクルーズ・オートメーションを5.8億ドルで買収している。当時のフォードCEOだったマーク・フィールズは、同社が2021年までに都市部でカーシェアリングと配車サーヴィスを提供する計画に向け、数千台の自律走行車を用意するだろうと語っていた。

そしていま、ハケットたちは業界のマーケティングやメディアの見出しが、技術よりも先行しすぎてしまったかもしれないと認め始めている。最近は経営幹部たちは、自律走行車がいつ実現するのか約束することを控えるようになっている。

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最終更新:4/17(水) 12:30
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