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会社に「帰宅うながす音楽」が流れる! ご存じですか? 4月から残業に上限規制

4/17(水) 8:11配信

NIKKEI STYLE

《連載》デンシバ Spotlight

働き方改革関連法の施行で、4月から残業時間に関する上限規制が適用になりました。日本では、仕事からの帰宅時間が他国より遅いとの調査もあり、効果が期待されています。

ベネッセ教育総合研究所は2017年、日本と中国、インドネシア、フィンランドの都市圏で幼児期の子どもを持つ母親を対象に様々な角度から家庭教育の実態を調べました。働く母親が平日に帰宅する時間のピークは、インドネシアとフィンランドが16時台、日本と中国は18時台でした。

父親はフィンランドが16時台、中国は18時台、インドネシアは19時台です。日本は19時台から0時台まで分散し、遅さが際立ちます。総務省が16年に実施した調査でも、20時以降に帰宅する男性の割合が女性に比べて高くなっています。

■父親が子どもと過ごす時間は日本が最も短い

父親の帰宅時間の遅さは育児にも影響を与えています。ベネッセ教育総合研究所の調査では、父親が平日に子どもと一緒に過ごす時間は日本が最も短く、6割が「2時間未満」です。同研究所の持田聖子主任研究員は「日本は変革の過渡期といえる。両親とも、ゆとりを持って子育てに参画できるような社会になってほしい」と強調します。

早くから残業時間を減らしてきた企業もあります。伊藤忠テクノソリューションズは14年度以降、朝型勤務を奨励しています。始業時間の変更、オフィス外での勤務や在宅勤務を認める制度も順次、導入しました。16年秋には「退社時間の見える化カード」を社員に配り、出社したときに退社予定時刻を机の上に掲げる仕組みにしました。残業が多い部署は周囲から一目でわかります。

■「帰宅を促す音楽」を放送

同社の所定就業時間(午前9時~午後5時半)を基準とする残業時間は14年度に月平均34時間。一連の取り組みの効果で18年度は同24時間に減りました。次藤智志人事部長は「働き方改革を継続しつつ、社員の働きがいとは何かを議論し、追求していきたい」と言います。

ユニークなサービスも生まれています。USENは2月、東京芸術大学と共同で制作した「帰宅を促す音楽」の放送を始めました。1曲5分の3曲で構成し、終業時刻に繰り返し流すと最後は「仕事が順調に進み、終業時に感じる快適な気分」になり、「帰りたくなる」効果が出ると説明しています。複数の企業がすでに導入しています。

田村公正社長は「今後もどんどん新しい働き方が出てくる。例えば、在宅勤務でオンとオフのスイッチを切り替えやすくする音楽といった、色々な場面で役立つ音楽を開発したい」と話しています。働き方改革は世の中を大きく変えつつあります。

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最終更新:4/17(水) 10:36
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