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元DeNAの白根尚貴がコーチへ転身。亡き母との思い出の地で再出発

4/17(水) 10:50配信

webスポルティーバ

 昨年末、有名タレントがMCを務めるテレビ番組に、自身の悩みを打ち明ける“元プロ野球選手”の姿があった。

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 安定した月収を手にできる飲食店の雇われ店長になるべきか、給与額は劣るものの、引き続き野球に携わることのできる指導者のオファーを受けるべきか。この2つの選択で迷っていると相談し、悩み抜いた末、指導者の道に進む意思を固める……という番組内容だった。

「(契約が発表されたのが)番組放送の直後だったので、『このオファーを受けるか迷っていたんだね』といろんな方から言われるんですが、じつは違うんですよ」

 苦笑交じりに説明するのは、ソフトバンク、DeNAの2球団で計7年プレーした白根尚貴(しらね・なおき)だ。昨シーズンオフに戦力外通告を受け、現役引退。今季から、四国アイランドリーグplus・愛媛マンダリンパイレーツの野手コーチを務めている。

「番組の収録を終えて、お話をいただいていたチームに返事をしようと思っていたタイミングで、愛媛からコーチの打診をいただきました。どちらも魅力的なお話でしたが、独立リーグはNPBを目指す選手が集まる場所。好きな野球を仕事にするという、すばらしい経験をさせてもらった世界に選手を送り出せることに魅力を感じて、愛媛にお世話になることを決めました」

 件の番組が放送されるまで、白根の去就は不透明なものだった。昨年11月に開催された、12球団合同トライアウトも不参加。戦力外を言い渡されてから、引退を決断するまでの流れはどんなものだったのか。

「戦力外通告を受けた直後は、現役続行を基本線に考えていました。動いていくなかで、ホークスを自主的に退団して、トライアウトを受験したとき(2015年)の記憶が蘇ってきて……。当時、トライアウト受験後、ベイスターズから電話が来るまでに1週間時間があったんです。その間に感じた『オレはどうなるんだろう』という不安に、もう一度耐えられる自信が湧いてこなかった。仮に他球団からオファーが来たとしても、こんな気持ちでは1年後も同じ結果に終わってしまう。この状態でプロの背番号をつけるべきではないと思い、現役引退を決断しました」

「山陰のジャイアン」の愛称で親しまれた開星高(島根)時代は、投打の柱として計3度の甲子園出場を果たした。高校通算40本塁打の長打力と、右方向にも打てる技術を武器にプロへと飛び込んだが、入団直後の春季キャンプで、いきなり“洗礼”を受けた。

「入団する前は、『プロはあまり練習しない』というイメージを漠然と持っていましたが、いざキャンプが始まると練習量の多さに圧倒されました。当時チームの主力だった小久保(裕紀)さん、松中(信彦)さんは、全体練習が終わった後も最後まで残ってバットを振っている。“超一流”と呼ばれる方々が、どの若手よりもストイックに練習をしている姿を見て、『とんでもない世界だ』と、衝撃を受けました。自分が追いつくには、24時間バットを振り続けても足りないんじゃないかと思ったほどでした」

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最終更新:4/17(水) 12:38
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