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トム・サックスのレンズから見た“茶の湯”

4/17(水) 20:14配信

GQ JAPAN

現代アーティストのトム・サックスが初めて日本で個展を開催する。茶の湯の文化を独自に解釈した唯一無二の世界観を体験しよう。

【トム・サックスの展示作品をもっと見る】

世界的な彫刻家として知られ、ファッション界にも影響を与えている現代アーティスト、トム・サックスの企画展「トム・サックス ティーセレモニー」が4月20日(土)から6月23日(日)まで、東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。

ニューヨークを拠点に活動するサックスは、独特な作風の現代彫刻で知られており、ナイキとコラボレーションをおこなったり、日本のセレクトショップでポップアップストアを開催するなど、ファッションとも深い関わりを持っている。そんな彼が今回の展覧会のテーマにしたのは、“ティーセレモニー”の名が表すように、茶の湯の世界。日本の伝統的な茶の湯とそれにまつわる様々な儀礼や形式を独自の解釈で再構築した作品を制作するため、2012年から本格的に茶道を学び始めた成果の一端である。

「古い伝統の真の発展を目指す」という芸術家イサム・ノグチの姿勢に着想を得て、茶碗や釜、柄杓、掛軸、花入れのほか、電動で動く茶筅(ちゃせん) や電子式の火鉢といった茶道具を工業用素材や日用品といった身近な物で自作し、独自の世界を創り出した。ほかにも、500個を超える「不完全な美」を体現した手製の茶碗など、茶道への造詣が垣間見える作品が数多く展示される。また、庭、手作りの合板の茶室、鯉が泳ぐ美しい佇まいの池などで構成された体感型の空間での展示方法も見どころだ。さらに、会期初日には、茶室の壁が取り払われ、サックス本人による2度のティーセレモニーが公開される。

2016年にニューヨークのノグチ美術館での展覧会のために制作された「トム・サックス ティーセレモニー」は、その後、サンフランシスコのイエルバ・ブエナ芸術センター、ナッシャー彫刻センターを巡回。今回の展覧会は作品の起源である日本での初個展であり、サックス自身も切望していたという。ちょうど平成から令和へと移り変わる節目に展覧会に足を運び、日本の伝統文化を新たな視点でとらえ直してみてはいかがだろう。

トム・サックス ティーセレモニー
会期:4月20日(土)~6月23日(日)
開館時間:11:00~19:00(金、土は20:00まで、最終入場あ閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日、ただし4月30日は開館)
入場料:一般1400円/大・高生1000円/中学生以下無料
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区新宿3-20-2
Tel. 03-5777-8800(ハローダイヤル)

高須賀哲

最終更新:4/17(水) 20:14
GQ JAPAN

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