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アルカンターラはランチアだけじゃない! 現代アートにも使われるワケとは?

4/17(水) 20:37配信

GQ JAPAN

ミラノ・デザインウィーク2019(ミラノ家具見本市と、ミラノ市内各所でのデザインイベントの総称)の会期にあわせ、アルカンターラ社が展示したのはユニークな現代アートだった。来場者の想像を掻き立てる演出とは?

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みて、さわって、素材を体感

2019年4月3日から5月12日まで、イタリア・ミラノの王宮「パラッツォ・レアーレ」でおこなわれている美術展「De Coding(解読)」では、アルカンターラを使ったユニークなインスタレーションが4点、展示されている。

「De Coding(解読)」の会期中には、ミラノ・デザインウィーク2019(4月9日~14日)も開催されたため、多くの人が会場に訪れた。ちなみに、展示されたすべての作品には直接触れることができ、多くの来場者がアルカンターラの心地よい触感を楽しんでいた。

アルカンターラ社の招きでこの展覧会を取材した記者は、展示された作品の斬新な発想に驚いた。とりわけ印象に残ったのはピンクの巨大オブジェ。実際に座れるというので座ってみたが、じつに心地よかった。座って、リラックスできるアート、というのはめずらしい。

このオブジェを制作したコンスタンス・ギセット氏は、「アルカンターラは丈夫な素材だし、手入れも楽だからどんどん座って!」と述べていた。しばらく座っていると、すっかり馴染んでしまい、自宅に持ち帰りたくなってしまったほどだ。

ソファーをはじめとする服やバッグなどのライフスタイル商品に、アルカンターラが使われているのはあまり知られていないかもしれない。現在、アルカンターラのほとんどは、クルマの内装用として使われているからで、年間売上高のうち、じつに75%が自動車関連ビジネスという。アルカンターラ社は、この人工皮革の素材としてのすぐれた可能性をよりひろく知ってもらうために、ミラノ・デザイン・ウィーク中の機会をとらえて、この展示をおこなった。

アルカンターラ社のCEOを務めるボラーニョ氏は、「今後、アルカンターラをもっと広範なライフスタイル商品に使ってほしいと考えている」と話す。すでに、ソファーやBoseのヘッドフォンスピーカー、マイクロソフトのタブレット端末「サーフェス」のケースなどにもアルカンターラは使われているという。

ボラーニョCEOは、「アルカンターラは手入れがしやすく、耐久性も高く、かつ環境にやさしい素材なので、ほとんどどんな用途にも適しているはずです」と述べる。今回のアルカンターラを使ったアート展はそれを実証するためのデモンストレーションだったといえる。

文・稲垣邦康(GQ)

最終更新:4/17(水) 20:37
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