ここから本文です

英国ウィリアム王子 育休取得に込めたメッセージ

4/17(水) 12:00配信

日経DUAL

世界の気になる「あのパパ」は、子育てと仕事をどう両立させているのでしょうか。第1回は英国のウィリアム王子です。キャサリン妃と共に、弾ける笑顔で家族写真を公開し、子煩悩なパパとして知られています。2013年のジョージ王子、15年のシャーロット王女誕生では育休を取得し、18年4月のルイ王子のときには、公務をしながら家族の時間を優先させる姿勢を示しました。自身が父親として奮闘する姿をオープンにすることで、多くの父親たちの背中を押す存在となっています。

【関連画像】ロンドンで出産後、シャーロット王女のお披露目をする英国ウィリアム王子とキャサリン妃(写真:AP/アフロ)

●王室育ちなのに、まるで“隣の家の新米パパ”

 はにかむような笑顔、気さくな人柄で人気のウィリアム王子。結婚した2011年には、英国中がお祝いムードに包まれた。お相手のキャサリン妃はまるで、「シンデレラストーリー」のように羨望の的となり、ファッションや、2人の馴れ初めなどがメディアをにぎわせていた。

 そして今、ウィリアム王子は3人の子どもを育てるイクメンとしても注目されている。これまでも、親しみやすいキャラクターで、英国民からの好感度は高かった。とはいえ、王子といえば、正真正銘のセレブであり、特別な存在。キングズイングリッシュといわれる上流階級の英語を話し、最高峰の教育を受け、立ち振る舞いに品のよさがにじむ。

 そんなウィリアム王子の体当たりの育児ぶりが、これまでの王室の常識を覆した。ウィリアム王子の人柄が存分に伝わってくる姿は、何ともほほ笑ましい。「遠い国の王子様」というより、まるで、隣の家の新米パパみたいなのだ。「ダイアナ妃似のハンサム」としてその昔、王子に憧れた筆者も、最近のイクメン奮闘ぶりにすっかりファンになってしまった。DUAL世代であれば一層、そのギャップに魅せられたのではないだろうか。

「自立した存在でありたい」と、自ら運転して産院まで向かう

 ジョージ王子が2013年に産まれたときのコメントも、茶目っ気あふれるものだった。お披露目会見でニコニコしながら、「彼(ジョージ王子)は僕より髪が多い。ありがとう神様」とコメントしたのだ。薄毛をネタにはしていても、自虐ジョークにはならず、幸せジョークにしか聞こえなかった。

 ぐっとくるのは、このジョークの裏側にあったエピソードだ。ウィリアム王子は産声をあげて間もないジョージ王子とキャサリン妃を自らの運転で迎えに行き、産院の前でお披露目会見をした。運転手を付けるわけでも、誰かを迎えによこすわけでもない。その姿が「新しい時代のプリンス」と注目を集めたのだが、実のところ、ハラハラし通しだったというのだ。ウィリアム王子は1カ月後の米メディア『CNN』のインタビューでこう話している。

 「事前に練習していたんです。(赤ちゃんを)落としたり、ドアをうまく閉められなかったりしたらどうしようと心配だったから」

 背景には、「自立した存在でいたい」「王室の育ちとはいえ、新しい世代なので、自分でできることは自分でしたい」。こうした考えがあったことも、この単独インタビューで明らかにしていた。

●ダイアナ妃の「普通の子育て」を継承する

 気負わず、自然体のウィリアム王子。しかし、その行動を通じて、「新しい王室の姿を示したい」という決意ものぞかせる。

 ウィリアム王子自身もまた、王室の慣習を打ち破るスタイルで育てられた。一般家庭の出身だった母親のダイアナ妃は特別扱いではなく、「普通の子育て」にこだわったからだ。従来の王室の慣習のように乳母には頼らず、自身の元で子どもを育てた。

 ウィリアム王子は英国の王子として初めて、一般の生徒と共に小学校に通学した。一般市民と同じ感覚を身に付けるため、街に出かけて買い物や外食を楽しんだりもして、その様子が報じられることもあった。ダイアナ妃は自身が熱心に関わっていた慈善活動にウィリアム王子やヘンリー王子を伴い、貧困に苦しむ人々にも、敬意を払うことの大切さを伝えた。

1/3ページ

最終更新:4/17(水) 12:00
日経DUAL

記事提供社からのご案内(外部サイト)

日経DUAL

日経BP社

働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト
小島慶子さん、岸谷香さんなど著名人コラム
保育園検索や共働き夫婦のノウハウも提供
大好評!共感マンガ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい