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【絶版車コラム】ホンダ「CBX」を時代背景とともに解説! 世界中に衝撃を与えた量産市販車初の並列6気筒エンジン!

4/18(木) 19:08配信

webオートバイ

それまでのCBとは一線を画す「X」の持つ意味

1970年代、CBシリーズは50ccから900ccまで多くの車種をラインアップし、日本国内はもちろん海外(特に北米)でも安定した人気を誇っていた。

CBシリーズのフラッグシップであるCB900Fもアメリカで大ヒットしたが、70年代後半になるとヤマハがXS1100、スズキがGS1000、カワサキがZ1000を発売。

輸出市場では1000cc以上の排気量が当たり前となり、ホンダもCB900Fをスケールアップして投入すると思われていた。

しかし78年に登場した1000ccマシンは、量産市販車初の6気筒エンジンを専用設計の車体に搭載した完全新設計モデル。車名には究極を表す「X」を付け加えた「CBX」という新ブランドが与えられ、それまでのCBとの違いを強調した。

DOHC並列6気筒24バルブというエンジンレイアウトは市販車初のハイメカニズム。部品点数が増え、サイズや重量、製造コストがかさむことを承知で6気筒を採用したのは、ライバル車との差別化に加え、同じエンジンレイアウトのGPレーサーRC166(66年・250cc)やRC174(67年・300cc)の圧倒的に強かったイメージを重ね合わせ、ホンダの技術力を再びアピールする狙いもあった。

CBXの6気筒エンジンはアイドリングからレッドゾーンまでほとんど振動がなく、滑らかなまま伸びていく加速感とジェット機を想わせる吸排気音が特徴で、4気筒とはまったく異質なもの。6本並んだエキパイとエンジン幅の広さによる圧倒的な存在感も魅力だった。

だが重く幅の広いエンジンも、ダイヤモンドタイプのフレームとCB900F用ベースの前後サスペンションを組み合わせた車体回りの剛性も不足気味でスポーツライディングには向かず、北米市場でのセールスは不調に終わる。

81年型からは高速ツーリング向きのフェアリングや乗り心地重視のプロリンクサスペンションなどを装備し、ツアラーとして生まれ変わったが、CB1100RやCX500ターボといったセンセーショナルなモデルが相次いで登場したこともあり、82年型を最後に生産中止となった。

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最終更新:4/18(木) 19:08
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