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「反脆弱性」で「100年組織」をつくる

4/18(木) 13:35配信

コーチ・エィ

「反脆弱性」を埋め込む

たとえば、同質性の高い「組織」に多様な能力や経験の人材を登用することは、「反脆弱性」的アプローチのひとつと言えます。

多様な「異質」な文化をあえて持ち込むことで、一時期的には、「組織」内、不安定さや混乱を招きますが、結果として「組織」が活性化し、創造性が開花し、ひいては持続する契機をつくりだします。

私がコーチングしていた、IT企業の役員は、変化の激しいネット業界の中で生き残っていくためには、早いスピードで新たなリーダーを開発することが急務であると強く思っていました。そこで彼がとった行動は「頻繁に人事異動をする」ことでした。

メンバーが頼りにしている大黒柱のリーダーを、躊躇なくその「組織」から引き抜くのです。すると、残されたメンバーたちはその変化に戸惑い、混乱もしますが、しだいにその穴を埋めようと必死で仕事をし、結果、次のリーダーがその「組織」に誕生するそうです。

「リーダー不在」という負荷をあえて「組織」内に起こすことで、新たなリーダーをスピード感をもって開発する。

その結果、その企業は現在まで、持続的な成長を遂げています。

持続可能な「組織」を構築するために、「反脆弱性」の視点を取り入れてみるのも一つのアイディアと言えます。

(この記事の著者)

市毛智雄
株式会社コーチ・エィ 専務執行役員
国際コーチ連盟マスター認定コーチ
一般財団法人 生涯学習開発財団認定マスターコーチ

上智大学大学院臨床心理学専攻修士課程修了 国立精神神経センター等で臨床心理士として勤務。その後、1986年より、ビジネスパーソンを対象にモチベーション向上にむけたコミュニケーショントレーニングを実践する。1990年より92年までニューヨークにおいて海外駐在員対象のリラクセーションセミナー、異文化適応プログラムを実施。帰国後、株式会社コーチ・エィの設立時より参画。

【参考資料】
『反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』(ダイヤモンド社)
ナシーム・ニコラス・タレブ(著)、望月衛(監修)、千葉敏生(翻訳)

『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学』( KADOKAWA )
山口周

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最終更新:4/18(木) 13:43
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