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「ラジエーションハウス」放射線科の窪田正孝・本田翼

4/18(木) 12:21配信

Wedge

 フジテレビの月曜よる9時(月9)のドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」は、放射線技師に窪田正孝と、その画像を読んで診断を下す放射線科医師に本田翼をすえて、医療ドラマの新しい領域を開いた。天才外科医や大学、病院内の権力闘争描いた、これまでの医療ドラマに対して、ガンをはじめとする難病についての知識をわかりやすく観客に伝える、啓蒙のドラマである。

 STORY♯2(4月15日)のテーマは「リ・フラウメニ症候群」である。世界的に非常にまれな家系の遺伝子によって、子孫にガンが多発する。ドラマが訴えたいのは、ガンの既往歴がある場合は、定期的な再検査によって、再発や新たな発生の早期発見に至れば早期の治療につながる、というメッセージである。

漫画を上流として映画やドラマが生まれる

 窪田正孝は、米国留学から甘春病院に就職した放射線技師の五十嵐唯織(いがらし・いおり)を演じている。甘春病院を選んだ理由は、放射線科医師の甘春杏(あまかす・あん、本田翼)が幼少時代の憧れの人だったからだ。しかし、初対面のときからいまも、杏は唯織が幼馴染だったことを思い出さないままである。

 唯織と杏の人生は徐々に明らかになる。唯織は実は、医師免許も持っているが、それを隠している。病院長の大森渚(和久井映見)は放射線医師として活躍することを勧めるが、唯織は避けている。「あのことはお願いね」という大森がかけた言葉の意味は、ドラマの進展とともに明らかになっていくのだろう。

 杏は元病院長の娘である。跡を継ぐべき兄は、自分が誤ってリードを離してしまった愛犬が工事現場に逃げ込んだのを追って、ビルの骨組みが崩れたために亡くなった。その悔悟もあって、病院を背負って立とうと過去の記憶を封印している。

 原作は、モリタイシの漫画。漫画を上流として映画やドラマが生まれる、日本のコンテンツの豊かさを改めて感じる。

子どもの難病を発見

 会社員の千葉美佐子(中越典子)が息子の健太郎(石田星空)を伴って、甘春病院に診察に訪れる。健太郎が膝の痛みを訴えたからである。放射線技師長の小野寺俊夫(遠藤憲一)が検査を担当する。画像がデジタル化する前のフィルム時代からのベテランである。

 最初の画像診断をした、杏(本田)は「成長痛」と診た。子どもが成長に伴って骨の成長などから痛みを感じるものである。

 美佐子は健太郎と病院から帰るバス停の前で、腹部を押さえて倒れる。緊急の検査のために放射線科に回される。結果は膵炎で短期間の入院で回復することがわかった。

 技師長の小野寺(遠藤)は、母親の千葉美佐子が離婚前の「小山美佐子」として来院したことを思い出す。検査記録には、「副腎皮質ガン」とあった。美佐子の母も脳腫瘍、妹は白血病と記録にあった。

 「リ・フラウメニ症候群」を疑った唯織は、独断で健太郎の再検査をしようとする。検査は医師の依頼なしにはできない。放射線科長の鏑木安富(浅野和之)は、研究費をもらっている薬品メーカー会長の脳ドックの予約が入っていることもあって、強硬に反対する。

 唯織の裏付けとなったのは、小野寺(遠藤)が撮影したフィルムだった。健太郎の右足の膝から下の部分を2枚の写真に撮影していた。ふたつを左右に置いてみると、あたかも3Dのように浮かび上がった病変である。

 「俺の責任で部下にやらせてください」という技師長の小野寺。そして、杏(本田)が現れ「私がオーダーします」と。

 CT検査によって、健太郎の膝部分に骨肉腫が発見される。50万人に1人という難病である。しかし、早期発見であり、転移もなかった。骨肉腫の治療法は日進月歩で回復の可能性は高いこともわかった。

 健太郎は、母親の美佐子に「50万人に1人の病気になって、ごめんね」と謝る。美佐子は、離婚後に懸命に働いてきたことがかえって、健太郎に負担を与えたことを気づいたように「おかあさんにとっては、健太郎は1分の1のかけがえのない存在なのよ」と。

 杏(本田)は美佐子にいう。「これから私たちは、おふたりの検査をしながら見守り続けます。そして、早期治療をします。信じてください」

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最終更新:4/18(木) 12:21
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