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眼科医が「目のぼやけ」よりも「目のかすみ」を気にする理由

4/18(木) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「モノがぼやけて見える」「目がかすむ」「光がいつもよりもまぶしい」など、気にはなりつつも、見過ごしてしまっている「目」についての悩みはないでしょうか。そんな悩みを抱えたままでは、日々の不安が募るばかりです。本連載では、白内障・緑内障・網膜剥離手術に強みをもつ、はんがい眼科・院長の板谷正紀氏が、眼病の症状やその対処法について解説します。

疲れによる目のかすみ…起こり得る「2つの病気」とは

目がかすんで見えにくくなると、病気になったのではないかと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

目のかすみを引き起こすのは、目を酷使したことによる疲れが原因の場合が多いのですが、目の透明な組織が濁ってしまう眼病が原因の場合もあり、注意が必要です。原因となる眼病も白内障やぶどう膜炎などいくつか種類があり、それぞれ対処法が異なります。また、目のかすみだと思っていたら別の症状だった、ということもあります。

今回は、目がかすむ原因と対処法についてお伝えします。心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください。

目の疲れは、目のかすみを引き起こす大きな原因の一つです。


例えば仕事でパソコンを使い続けていると、常に目が緊張している状態なので、目が疲れやすくなります。しかもパソコン作業中は、集中のあまりまばたきが極端に少なくなっています。そうなると、エアコンによる空気の乾燥と相まって、目の表面から涙が蒸発しやすくなり、乾き目も引き起こすのです。一時的に涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなることで、視界がかすむようになります。

(1) 涙の膜が壊れてドライアイに

目の酷使が続くと、ドライアイを発症することがあります。ドライアイは、外気から角膜を守っている涙の膜が壊れてしまう病気です。乾き目と違って一時的なものではなく、常に涙の量が不足してしまったり、質が悪くなった状態が続くため、角膜が傷つきやすくなります。透明な角膜に無数の細かな傷がつくことで、すりガラスを通してものを見るような目のかすみが起こります。

ドライアイは休んだだけでは治らないことが多いので、眼科医による診療が必要です。最近は、涙の膜を強くする点眼薬があります。重症な場合には、涙の排出口を塞ぐ涙点プラグによる治療を行うこともあります。

(2) 疲れ目の症状が進むと眼精疲労に

疲れ目が長期間続くと、眼精疲労を引き起こすこともあります。疲れ目は休むことで回復しますが、休んでも症状がなくならないのが眼精疲労の特徴です。ドライアイによる目の乾きや疲れが眼精疲労を引き起こすほか、老視のなりはじめに見えにくいのを頑張って見ようとすることで発症するような場合もあります。

眼精疲労の奥に、眼病が潜んでいる場合もあります。見えにくくなっているのを頑張って見ようとして眼精疲労に、という発症の仕方は老視が原因の場合と同じですが、その原因が白内障や緑内障などの進行する病気であることもあるのです。そのことについても後述します。

目の病気が原因であれば、それを治療することが大切です。かすみ目から目の病気が見つかって良かった、と考えて治療に取り組みましょう。

◆“目のかすみ”と“目のぼやけ”の混同に注意!

目のかすみ、目のぼやけ――これらは混同して使われることも多い症状です。しかし正確には、両者は異なる症状です。正確には目がかすんでいるのは、ものをすりガラス越しに見ているような状態です。一方、目のぼやけはピントが合わずに見えにくくなっている状態です。疲れが原因で、一時的にピントを合わせる力が失われているだけのことも多く、日常生活での支障は少ないと言えます。眼精疲労は、眼のかすみもぼやけも引き起こすのです。

しかし、それが実はかすみ目だった場合には、治療が必要な何らかの眼病が隠れている可能性も高いので、安易に自己解決・自己判断をするのは危険ですので、見えにくさを感じた場合は眼科を受診して原因を確かめましょう。

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最終更新:4/18(木) 9:00
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