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男が「婚活を始めるきっかけ」は意外なものだ

4/18(木) 6:10配信

東洋経済オンライン

「なぜもっと早く結婚を意識しなかったのか」。面談にやってくる30代後半、40代、50代の初婚者と面談すると、いつも思う。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、「それまで考えなかった結婚を決意するとき」だ。

■「限りある命」を次につなげたい

 「一昨年まで、結婚するつもりはなかったんですよ。ただここ1、2年の出来事が気持ちを変えたんです」

 面談にやってきた大林守(37歳、仮名)は、言った。身長175センチ、体重は100キロ近くあるだろうと思われる巨漢だったが、話しながら顔をクシャクシャにしてよく笑うので、とても人懐っこい印象を受けた。

 まったく結婚する気持ちのなかった彼が、なぜ婚活を始めようと決意したのか。

 「一昨年、一族の中で“最強”と言われていた祖母が、がんで亡くなったんです。80を超えても矍鑠(かくしゃく)としていて、何でも食べるし、足腰もしっかりしていてよく動いて家事もしていた。“おばあちゃんは100歳まで生きるね”と家族の誰もが思っていたのに、病気には勝てなくてあっけない最期でした。

 さらに去年、母ががんになったんです。幸い発見が早かったので、治療をして元気になり、今は経過観察の時期に入っているんですが。年を取れば重い病気にもなる。あっという間に最期を迎える。家族っていつまでも元気でいるわけではないんだな、というのを実感したんです」

 祖父母がいなければ、父や母は誕生しなかった。父と母がいなければ、自分はこの世にはいなかった。普段は当たり前すぎて意識をしたことがなかったが、命はつながっている。そのルーツの1人がこの世を去っていったことで、人の命は限りあるものだと改めて実感した。

 そして、 “できることなら結婚して家族をつくりたい”と守は思ったのだという。

■恋愛よりも仕事が楽しかった20代

 それにしても、これまでに“結婚したい”と思った女性はいなかったのか。今までの恋愛遍歴を聞いてみた。

 「初めて女の子と付き合ったのは、高校時代でした。共学だったので同級生の子です。高校生だから、一緒に登下校したり休みの日に出かけたりと、まあ、かわいいお付き合いでした(笑)」

 しかし、大学に入って自然消滅的に関係が終わった。

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最終更新:4/18(木) 6:10
東洋経済オンライン

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