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FC東京・久保建英にセルジオ越後「過剰な期待に惑わされず、一歩ずつ階段を上ってほしい!」

4/18(木) 11:00配信

週プレNEWS

Jリーグにとって明るい話題だ。

17歳の久保建英(くぼ・たけふさ/FC東京)が今季、進化を遂げている。昨季はFC東京で出場機会を得られず、8月から期限付きで移籍した横浜Fマでもプレー時間は少なかった。ところが、FC東京に復帰した今季は開幕戦からスタメン出場を果たすと、上位争いをするチームにあってレギュラーの座を確保。印象的なプレーを続けている。

では、いったい久保の何が変わったのか。

すでに多くの人が指摘しているように、今季の久保はフィジカル面の進化が目覚ましい。体つきが明らかにたくましくなり、以前のように簡単に倒れなくなった。試合に出られない状況でも、弱点を克服しようと努力を続けてきたのだろう。そして、当たり負けしなくなったことで、ドリブルのうまさ、キックの精度、視野の広さなど、もともと持っている技術をより生かせるようになった。

また、精神的な部分での上積みも見逃せない。今は試合に出るたびに自信をつけているはず。ミドルシュートやドリブルからの仕掛けなど積極的なプレー姿勢が目につく。カウンターを狙うチームの戦い方ともマッチし、まだエースとまでは言えないものの、攻撃の切り札的な存在になりつつある。

最近は僕の周りでも「久保君がスゴいらしいね」という声をよく聞くし、集客面でも大きく貢献しているようだ。

ただし、今の段階で必要以上に持ち上げすぎるのは危険だ。スポーツニュースではいいプレーだけを切り取るから錯覚しやすいけど、いまだノーゴール(第6節終了時点)で、"消えている"時間帯もあり、途中交代となることも多い。

また、ベストメンバーを招集できそうにないコパ・アメリカ(南米選手権、ブラジル)に向け、A代表に招集するべきという声もあるけど、さすがにそれは時期尚早。もう少し静かに見守ってあげたいね。

当面の目標はJリーグで試合に出続け、5月開幕のU-20W杯(ポーランド)でしっかり結果を残すこと。それができてはじめて次のステップである五輪代表(U-22代表)でのレギュラー取りが見えてくる。焦らず、ひとつずつクリアしていけばいいんだ。それが最終的にA代表につながるのだから。

五輪代表の2列目には、すでにA代表でも活躍している堂安(フローニンゲン)をはじめ、今季横浜Fマで好調な三好、さらにU-20代表の安部(鹿島)らライバルは多い。オーバーエイジ枠も加わるかもしれない。特に、同じ左利きの堂安とはポジションがかぶる。レギュラーの座を奪うのは簡単なことではない。彼らを超えるためにも、U-20W杯は重要な大会になる。

また、今後はJリーグの対戦相手も"久保対策"を練ってくる。ボールを持ったら2人、3人と激しくプレッシャーをかけ、時にはファウル覚悟でつぶしにくるはず。そのときにどんなプレーを見せられるか。

個人的には、彼の技術をより生かすなら、得意ではない守備の役割をあまり求めずに、もっと自由にやらせてもいいと思う。

いずれにしても、試合に出ることで選手は伸びる。人気のある彼がこのまま成長して東京五輪で活躍すれば、日本サッカー全体が盛り上がる。過剰な期待に惑わされず、一歩ずつ確実に階段を上っていってほしい。


構成/渡辺達也

最終更新:4/18(木) 11:00
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