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スープストックトーキョー 外食でも両立しやすく

4/18(木) 12:00配信

日経DUAL

街ナカや駅ナカなどに69店舗を構えるスープ専門店「Soup Stock Tokyo」。運営するスープストックトーキョーは、社員の約7割が女性という女性主体の会社だ。夜や土日の勤務が不可避で、子育てとの両立がしにくいと言われる外食業界にあって、子育て中の社員をサポートする姿勢を徹底し、業界初の人事制度を次々に導入している。上編ではその取り組みの中心人物である、同社取締役副社長で人材開発部部長の江澤身和(みわ)さんにお話を伺う。

【関連画像】取締役副社長 江澤身和さん

<スープストックトーキョー 取材リポート>

【上】 スープストックトーキョー 外食でも両立しやすく ←今回はココ

【中】 子育て経験で人サポートする仕事の面白さに目覚めた

【下】 社長も部長も育休取得 パパ社員の情報交換会も

●ママになっても働きやすい会社であるために

 スープストックトーキョーは、社員の約7割が女性。その14%が子育て中のママで、ボリュームゾーンは、ママになってからの働き方が気になる30歳前後の女性たちだ。このような女性主体の会社では、女性が出産後もやりがいを持って働き続けられる環境をつくることが必要不可欠。それが、ママ社員だけでなく、その予備軍である若い女性社員のモチベーションアップにもなり、優秀な人材を獲得したり、流出を防いだりすることにもつながる。

 そうした取り組みを中心となって進めているのが、江澤身和さん。もともとSoup Stock Tokyoにアルバイト(同社ではパートナーと呼ぶ)で入り、現在は取締役副社長と、華麗なるキャリアパスを描く。複数店舗の店長を歴任してきた現場視点を生かしてパートナーや社員たちが働きやすい環境作りに大いに役立て、「働き方『開拓』」と呼ばれる人事改革を推進している。

育休中社員に2回の研修を実施し、保活やスムーズな復帰を支援

 社員の育休中に2回実施する「ウェルカムバック研修」も充実している。1回目は認可保育園の申し込み前の時期に当たる8~9月ごろに開催され、2回目は、復帰直前となる人が多い3月ごろ行われる。子連れでの参加もOKだ。

 「1回目の研修では、復帰に向けての流れを説明し、復帰後の配属先も伝えるようにしています。内々示のようなものですが、それが保育園選びの際に必要になるだろうという考えからです。また、その際に育休中の社員同士で、横のつながりができるようにも意識しています。

 2回目は、スムーズに復帰しやすいように、不在の間にあった会社の制度や体制の変化を共有します。また、先輩ママ社員を呼び、相談会も開催します。そして最後に、配偶者の方にあてた手紙を渡します」

 「ママたちをサポートしたいと思っても、会社ができるのは、社内におけるサポートのみ。でも、仕事と家事育児の両立には家族のサポートが不可欠です。その観点で、私たちにも何かできることがあるんじゃないかと思って生まれたのがこの手紙でした。

 『私たちは〇〇さん(女性社員の名前)に復帰してもらうことを楽しみに待っています。ぜひサポートをよろしくお願いします』という内容がメインで、あとは私が個別に伝えたいことを書いています。ママ社員からはすごく喜ばれていて、『会社から復帰を待っていると言われたのがうれしい』といった声を、たくさんいただいています。

 育休中は家事育児を全部一人でやっていて、復帰後の役割分担を決めたいのに、その話をなかなか切り出しにくいというママも多いと思うんです。夫婦間でその話し合いをするきっかけにもなればいいなと思っています。また、この手紙を読んでもらえたら、パートナーの方も『妻がいよいよ復帰するんだ』という覚悟を持っていただけるのではと考えています」

 夫が妻の仕事復帰に対して肯定的ではなかった家庭で、この手紙をきっかけに夫の気持ちが変化し、妻を応援してくれるようになった例もあるという。

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最終更新:4/18(木) 12:00
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