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三谷龍二の白漆展@ミナ ペルホネン エラヴァ I|輪湖雅江の器とごはん

4/19(金) 18:30配信

Casa BRUTUS.com

ロクロ挽きや手彫りの跡をほどよく残した木の表情と、シンプルで洗練されたフォルム。そして、オイルフィニッシュによる味わい深い色とツヤ。そんな木の器やカトラリーを作り始めたのと前後して、三谷は同世代の建築家・中村好文に出会う。「僕はずっと簡素な小屋みたいな家に住みたいなあと思っていて。好文サンも小屋好きでしょ、そういう部分で気が合ったのかもしれない。初めて会って、わりとすぐ自宅の設計をお願いしたんです。彼もまだ独立したばかりで。今でもしみじみいい家だなあって思います」

現在はこの家で奥様の順子さんと暮らしながら、近くの工房で制作を続けている。

「3食とも家で食べるんです。工房はすぐの距離だから、昼は一度帰宅する。朝は8時ごろコーヒーとパン、昼は12時半ごろに和食。ごはんか麺が多いかな。夜は19時すぎにワインやお酒と合うものを……という感じ。作家仲間とか友人が集まってみんなでごはんを食べることも多いですね」──というわけで、この日つくってもらったのは、三谷家のふだんの昼ごはん。

シャープなラインの丸皿も彫り跡が力強い角皿も、料理をのせて食卓に並べた姿が悶絶するほどカッコいい。そして、木の器の素材感や、漆が醸し出す品の良さもさることながら、意外だったのは、たぶん多くの人がいちばん身近に感じているだろう白い陶磁器みたいな感覚でも使えることだ(しかも軽くて持ちやすい!)。
 
「オイルで仕上げる器をつくる中で、もう一歩使い勝手のいいものを…と作り始めてみたのが “白漆仕上げ” の器でした。手入れがラクだし、白だと場所や季節を問わない。木肌が透ける感じもいいでしょう? それにもともと白い器が好きなんですよ。白磁も粉引も大好き」と三谷。

なるほど、確かに白漆の皿は、陶磁器の白い皿と木の皿のあいだぐらいの感覚で使えそう。実際、磁器のリム皿から形をとってつくった白漆の皿もある。

「木地のつくり方によって雰囲気も変わります。ろくろで挽いたもの、ろくろ挽きの後で彫りを加えたもの、彫りだけでつくったもの……同じ白漆でもみんな違う。人気があるのは彫り跡がわかる力強いタイプだけど、僕はろくろだけで作るスッとした形もすごく好き。使い込んでもきれいさが続くんです」

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最終更新:4/22(月) 14:15
Casa BRUTUS.com

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