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大技ナシ&疲れナシ、絶対に転ばない!?ライテク講座〈極低速編#1:総論〉

4/19(金) 5:30配信

WEBヤングマシン

30年間公道無転倒・丸山浩がレクチャー

『ヤングマシン』のテスターとしてデビューしたのは’88年。以来30年以上にわたり、公道でさまざまなバイクに試乗しまくってきた丸山 浩氏は、これまでどんなバイクに乗ろうともタダの一度も転んだことがない! 「30年間公道無転倒」という奇跡のヒミツを明かす本講座〈極低速編〉の第1回は、まず「絶対に転ばない」ための丸山流ライディングテクニックについて持論を語ってもらおう。

〈講師:丸山 浩(まるやま・ひろし)年齢を重ねるごとにどんどん元気になっていく本誌メインテスター。普段はレースやスポーツライテクで”カッコよさ”を魅せているが、今回はあえて封印。極低速で転ばないために必要とされる泥臭くて実直なテクニックを徹底披露する〉

「絶対に転ばない」その決意が強いライダーが転ばず走り続ける

バイク乗りには、2種類いる。転ぶライダーと、転ばないライダーだ。

私はいつも不思議に思う。なぜみんないとも簡単に転んでしまうのか、と。

転ばないためのテクニックに、何か特別なものがあるのか? あるいは努力しなければできないような特殊なワザがあるのか?

いや、ない。基本的で、当たり前で、誰もができることばかりだ。だから、これらを実行するだけで極低速の転倒はほぼ避けられるはずだ。

しかしながら、ごく簡単なことであるにもかかわらず、なぜ多くの人は転んでしまうのだろうか?

それは、最初から諦めているからではないか。”バイク=転ぶもの”という誤った固定概念に囚われているのではないか。だから、グラリと来るような状況に、わざわざバイクを陥れてしまう。グラリと来た時に、すぐ諦めてしまう。これでは、いつまで経っても”転ぶライダー”から脱却できないだろう。

私は絶対に転びたくない。心から、強く強くそう思い続けている。自分はバイクを転ばすために乗っているわけではないし、転ぶことで何かが得られるとも思わない。

バイクや自分の体にダメージを受ければ、バイクに乗る本来の目的──それは自分にとって旅をすることだ──を叶えられなくなってしまう。あるいは、経済的・時間的なロスを背負うことになってしまう。そこには喜びなんて一切ない。

転ぶライダーの多くは、”バイク=転ぶもの”と思っているのと同時に、自分以上の自分を見せようとしているようにも感じる。カッコよく、スマートに乗りこなそうとしすぎているのではないだろうか。

見栄、プライド、虚栄心、誇示…。バイクに乗ると、いろいろな思いが首をもたげる。簡単なはずの動作を、わざわざ難易度を上げて挑戦し、そのことを楽しみ、その結果、転ぶのではないか。

不安なら足を着けばいい。乗ったまま動かしにくければ、バイクを降りて押せばいい。極限まで小さなUターンを決める必要なんかどこにもない。

自分はプロライダーとして注目される立場にあるが、超低速でカッコつけようと思ったことはない。リスクを感じれば足を着き、バイクを降りる。転ばないことこそカッコいいと思っているからだ。転倒で公道テストの仕事に差し障るようなことがあってはならない。私がバイクを走らせる目的の中に「転倒」の2文字は存在しないのだ。

皆さんはプロライダーではないかもしれない。だが、転ぼうと思ってバイクに乗っている人もいないはずだ。

「転びたくない、転ばない」。その思いを、もっと強く、絶対に揺るがないものにした時、あなたはきっと転ばないライダーになっているはずだ。

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最終更新:4/19(金) 5:30
WEBヤングマシン

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