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惜しみなく“愛”を注ぐ、フィリップ・リムの仕事

4/19(金) 15:41配信

T JAPAN web

ファッション デザイナー フィリップ・リムが、東京・神保町で語った “新しいチャレンジ”

 ファッションブランド「3.1 フィリップ リム」のデザイナー フィリップ・リムは、今回の来日の目的であるファッションカンファレンスを終え、オフの合間を縫って、東京・神保町にあるカレーショップ「欧風カレー ボンディ」に現れた。「では、東京の人が行くようなローカルなレストランで」という彼の希望で、われわれはここで落ち合うことになっていたのだ。

ランチを終えて、神保町の古本屋巡りも

 こうしたファッションの現場から距離のある“仕事的ではない”ミーティングは、リムの素顔、また、いま彼を突き動かしているモノやコトを知る、絶好の機会となった。彼は映画やアートにも精通していて、特にオスカー発表の直後だったこの日の話題は『グリーンブック』や『ROMA/ローマ』など、最近観た作品のこと。またラブ・コメディ映画『クレイジー・リッチ!』に注目していると話す。

「映画そのものというよりは、出演しているアジア人俳優たちに注目しているんだ。特に女優ジェンマ・チャンは、公の場で積極的にアジア系デザイナーの洋服を着てサポートしている。ここ数年はダイバーシティが広く謳われているけど、ファッションのシーンにおいて、アジア人はまだきちんと日の目を見ていないと思うんだ。そこで彼女のように世の中にインパクトをもつ人が、同じルーツやカルチャーをもつクリエイターを応援することの意義は大きい」

 リムらしい考えだ。そう思ったのは、彼自身、アジア系デザイナーとして世界的に注目される一方、アジアをルーツにもつ表現者たちをずっと後押してきた人物であるから。日本人モデルでいまや女優として活躍するTAO、そして中国人スーパーモデルのシャオ・ウェン・ジュらがブレイクしたのは、3.1 フィリップ リムのランウェイに起用されたことがきっかけだ。

 そうやって10年以上、ファッションシーンにおいて特別な存在感を放ってきたリムだが、最近は、自分たちの“新しいステージ”について考えを巡らせているという。「ひとつは、これまでのように、才能あるクリエイターと世界をつなぐプラットフォームとして次世代をサポートしていくこと。そして、単に新しいものを作るのではなく、意味のあるものづくりを実践したい。しかも、それを僕ら自身がきちんと“楽しみ”ながらね」

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最終更新:4/19(金) 15:41
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