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伊東純也がゲンク移籍で驚いたこと。「練習は長く1回1回がきつい」

4/19(金) 6:31配信

webスポルティーバ

 待ち合わせ場所に指定されたゲンクのショッピングモールでウインドウショッピングをしていると「はじめまして」と穏やかな口調で話しかけられた。3月初旬の夕方頃だ。

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「何か食べにいきましょうか?」伊東純也が発した。

 時計を見ると夕飯時だ。伊東はあまり冗舌ではないと聞いていたので、食事をしながらざっくばらんに話を聞けたらと思い、その話に乗った。

「基本は日本にいるんですよね?」という問いにうなずくと「では日本食ではないほうが良いですね」と気を遣ってくれて、近くのレストランまで一緒に歩く。

 伊東純也が所属するベルギーリーグのゲンクはレギュラーシーズンを1位で終え、現在、上位6チームで順位を決定させるプレーオフ1を戦っている真っただ中だ。プレーオフ1で優勝したらチャンピオンズリーグに出場できる。

 以前には元日本代表の鈴木隆行が2002年~2003年までゲンクに所属していた。ゲンクには日系企業も進出しており、日本人が比較的多い街だ。

 伊東にとって初の海外リーグでのプレーとなる。日本代表として海外で戦ってきた経験はあるものの、日本人ひとりでチームに入っていくにあたり、戸惑うことが多かった。

「言葉を含めて環境が違うので難しいです。グラウンドも日本とは違うので」

ヨーロッパに移籍した多くの日本人選手に話を聞いたが、グラウンドが圧倒的に違うという。プレーをしていたら自然と筋力がつくほど地面がぬかるんでいるのだ。

「グラウンドは、ぐにゃぐにゃでゆるいので、日本では滅多に履かなかった(スタッドを)取り替え式のスパイクを履いています。日本ではほとんど固定式のスパイクでやっていたので、これも慣れていかないといけません」

 練習に合流した当初は、監督やコーチが説明していることもあまりわからなかった。幸いにもそれほど特別な練習はなかったので、見よう見まねで理解していった。

 ゲンクのフィリップ・クレマン監督は、ベフェレンの監督をしていた際に森岡亮太(現シャルルロワ)を指揮している。日本人選手のパーソナリティやプレーの特徴も把握しているはずだ。

 もともと海外志向があったのだろうか。

「もともとはなかったです。1年目はヴァンフォーレ甲府で、2年目に柏レイソルへ移籍しましたが、レイソルでの2年目くらいから海外からオファーが来たり、代表に選ばれたりしたことがきっかけで、海外を意識するようになりました」

 特定の国に行きたいというこだわりも特になかった。漠然と海外リーグを意識はしてきたが、特別な準備はしていなかった。ゲンクへの移籍もギリギリのタイミングで決まったので、ベルギーリーグのことはほとんど何も知らなかった。

「今日は練習後に英会話のレッスンを2時間くらい受けていました。チームが用意してくれた先生に教えてもらっているんです」

 いま一番困っているのは言葉だという。それを克服すべく練習と英語の勉強の毎日だ。コミュニケーションがとれなければ、ほしいタイミングでパスも来ない。

 日本ではチームメイトや友だちといる時間が多かったが、ゲンクではひとりで過ごすことが多い。寂しさを感じることもある。

「取材などでたまに日本人が来てくれることはあります。あとは友だちがたまに来るくらいです。寂しくないわけではないですが、まあ大丈夫かな。ベルギーには日本人選手が多いしドイツも近いですし」

 先日にはシント・トロイデンの遠藤航と一緒にブリュッセルに行った模様が、双方のSNSにあがっていた。

 あらかじめ話を聞く前に本人のことを調べていくが、色々なメディアで「ゲンク指揮官、新加入の伊東純也は平均よりわずかに下と評価」と書かれていた。どういうことなのか気になり単刀直入に聞いてみた。

「フィジカルテストをいきなり最初にやって、動いていなかったのでチームの平均の数値より少し下だったんです」

 アジアカップが終わってから、少し休んでいた後でのフィジカルテストだったので、きつかったのだ。そのアジアカップでは、試合終盤からの途中出場が多かった。

「出場時間が短かったので、もっと出たいなという気持ちは強かったです。そして、短い時間ながら結果を出したかったです」

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最終更新:4/19(金) 6:31
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