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米朝「物別れ」で文政権厳しく(人事消息地獄耳)

4/19(金) 17:07配信

中央公論

 進展が期待された二度目の米朝首脳会談が「物別れ」に終わり、南北関係への後押しを計算していた韓国の文在寅大統領が厳しい政権運営を迫られている。会談から一週間余りで七閣僚を交代する人事刷新を行い、政権浮揚に懸命だ。
 北朝鮮政策の司令塔である統一相には金錬鉄・統一研究院院長が指名された。金氏は南北融和を推進した盧武鉉政権時代、統一相補佐官として北朝鮮核問題や南北関係の実務を担い、文政権では対北政策のブレーンを務めてきた。大統領府は「(金正恩朝鮮労働党委員長との)南北合意を推進していく上で適任だ」と説明する。
 北朝鮮問題と外交安保問題を管轄する国家安保室の機構改革と人事刷新も行われた。米朝首脳会談で、開城工業団地と金剛山観光の南北経済事業に対する制裁の解除が合意されることを見込んで準備したとされ、会談が不調に終わっても進めざるを得なかった模様だ。
 文氏は、南北経済協力の再開に向けて「米国と協議する」と表明したが、米側は「とてもそんな状況にない」と不快感を示している。米朝首脳会談が頓挫した直後の世論調査で、文氏の支持率は四四~四五%と過去最低水準に落ちた。米朝関係が足踏みする間、求心力の維持に苦しみそうだ。
(『中央公論』2019年5月号より)

最終更新:4/19(金) 17:07
中央公論

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