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山崎武司が厳選したセンバツの強打者9人。なかでも絶賛した選手は?

4/19(金) 7:46配信

webスポルティーバ

 東邦の史上最多となる5度目の優勝で幕を閉じた選抜高校野球大会(センバツ)。石川昂弥(東邦)らセンバツに出場した強打者の力量を、野球評論家の山崎武司氏が徹底分析する。

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 山崎氏にはただ長所を挙げてもらうだけでなく、各打者がさらに高いレベルで通用するための課題を指摘してもらった。プロ通算403本塁打を放ったホームランアーチストが認めた打者はいるのか?

■石川昂弥(東邦/185cm・87kg/右投右打/投手・三塁手)

僕は同じ愛知の愛工大名電出身ですが、伝統的に守備のイメージが強かった東邦にこれだけの強打者が出現するのは珍しいですね。エースとしてセンバツ優勝に導いたとはいえ、彼はバッターだよなぁ……という印象です。クセのない、バランスのいいスイング。高校生としては順調に仕上がっています。体も大きいし、甲子園で打った3本のホームランはどれもよく飛んでいた。ただ、気になるのはスイングの強さをまだ感じないことです。今は体格のよさとバットコントロールで飛ばしているように見えるけど、体の芯に本当の意味での力があるかどうか。これから筋力を上げていけば、もっと強く振れるようになるはずです。とはいえ、十分ドラフト上位指名候補になる逸材でしょう。

■野村健太(山梨学院/180cm・88kg/右投右打/右翼手)

センバツ初戦で2本のホームランを打った右の大砲。構えはいい雰囲気を持っているし、バットを強く振るだけのパワーもあります。これほどの怪力があれば、高校レベルではいくらでも打てるはず。だからこそ指摘しておきたいのは、彼のテークバックにクセがあることです。打つための予備動作として、グリップを捕手側に引くことをテークバックと言います。彼は一度テークバックをとってから、打ちにいく瞬間にさらに引く動作がある。これを僕は「二度引き」と呼んでいるのですが、二度引きをするとよっぽどタイミングが合わない限り打球が飛びません。速い球には差し込まれてしまいます。せわしなくトップを作るのではなく、ゆったりと一度のテークバックでトップを作れるといい打者になるはずです。聞けば、山梨学院の臨時コーチを務めている小倉清一郎さん(元横浜高コーチ)も同様の指摘をしているそうなので、これからの成長が楽しみです。

■黒川史陽(智辯和歌山/182cm・82kg/右投左打/二塁手)

打席での雰囲気はあるし、引っ張った打球の鋭さは非凡だと感じます。とはいえ、現段階では引っ張り専門。タイプ的に本塁打を量産する打者ではなく、広角に長打を打ってほしい打者でしょう。カギになるのは、ボールとの距離の取り方。どんな打者でも、遠くまで打球を飛ばすためのボールとの距離感があるわけです。でも黒川くんは、ステップする際にどんなコースでも上体が倒れるようにボールに向かっていってしまう。ボールとの距離を保つために、彼は自分の体を早く開くことで体を起こし、飛ばそうとする。この打ち方では、インコースを意識させられた後にアウトコースを攻められると、バットが届きません。また、上体でボールを追いかけると、自分の感覚上のストライクゾーンが変わってしまいます。まずはステップする際に上体を起こして、自分のストライクゾーンをつかむこと。そうすれば、幅広い方向に打てるようになるはずです。

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最終更新:4/19(金) 7:46
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