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ウィキリークスのアサンジの猫はどこへ? 懸念された猫の行方は......

4/19(金) 19:59配信

ニューズウィーク日本版

──愛猫家の間で心配されていたアサンジの猫の行方

■ ラリーやパーマストンにも劣らぬ人気?

英国の公館には、有名な猫が多い。首相官邸で初のネズミ捕り長官に就任したラリーや首相官邸の公式ホームページにはラリーの紹介コーナーもある、外務省で同じくネズミ捕り長官を務めるパーマストンは、ツイッターやインスタグラムの公式アカウントも持っており、一挙手一投足が話題になる。そして先日逮捕されたウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者も、英ロンドンにある在英エクアドル大使館で猫を飼っていた。

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アサンジ容疑者は、スウェーデンでの性的暴行容疑により英国で逮捕されていたが、保釈中の2012年に在英エクアドル大使館に駆け込み、亡命を申請。先ごろ逮捕されるまでの約7年間、そのまま立てこもりを続けていた。

そんなアサンジ容疑者の立てこもり生活を癒していたのが、1匹の猫だった。同容疑者の子どもたちが渡した猫で、「Embassy Cat」(大使館猫)という名前でインスタグラムやツイッターのアカウントも持っており、合わせて4万人以上のフォロワーがいる。

アサンジ容疑者が逮捕された時、それが報道の自由においていかに重大な意味を持つのか理解しつつも、世界の愛猫家にはどうしても他に気になってしまったことがあった。

■ あの猫はどうなっちゃうの?

米ニューヨーク・タイムズ紙は12日付の記事で、在英エクアドル大使館に猫の行方をメールで問い合わせたところ、返事をもらえなかったと伝えている。しかし同紙によるとイタリアの日刊紙ラ・レプッブリカが昨年11月の時点で、孤立した生活を不憫に思ったアサンジ容疑者が、もっと健全な生活を送れるようにと猫を人に託したと伝えていたという。またロシアの通信社スプートニクも、同年9月の時点ですでに猫は大使館にはいなかったと報じていたとニューヨーク・タイムズは書いている。

実は、アサンジ容疑者の猫のインスタグラムは2017年3月以降更新されておらず、ツイッターも2018年3月に他人がした投稿をリツイートしたのを最後にすでに動きを見せていなかった。

■ 猫が見つかった!

英BBCの2018年10月16日付の記事によると、エクアドル大使館はアサンジ容疑者に対し「ハウス・ルール」を設定しこれに従うよう要求した。ハウス・ルールには「猫にきちんと餌をあげて面倒を見ること」などが含まれていた。面倒を見なければ猫を保護シェルターに連れて行くと言われたという。

また今年4月12日付の英インディペンデント紙は、元ウィキリークスのジェームズ・ボール氏がツイッターで、自分が猫を引き取ると提案したものの、大使館は猫をシェルターに引き渡してしまったと書いていたと報じた。

そのため、猫はシェルター行きとなってしまったのか、もう行方は分からないのか......と落胆に似た空気が、アサンジ容疑者の猫の行方を懸念していた人たちの間に広がった(ように感じたのは筆者だけではないはずだ)。

ところが13日、「猫は保護されていた」とのニュースが駆け巡った。

ウィキリークスがツイッターで、アサンジ容疑者の猫の姿をビデオとして投稿したのだ。猫は、主人の身柄が確保される様子を報じるテレビの前で座っていた。ウィキリークスは、「アサンジの猫は無事です。昨年10月中旬、大使館の脅しから猫を救ってほしいとアサンジが弁護士にお願いしました。アサンジと猫は自由の身になって再会することになるでしょう」とツイートした。

英デイリーメール紙によると、アサンジ容疑者の家族が現在、猫の面倒を見ているとのことだ。

松丸さとみ

最終更新:4/19(金) 19:59
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