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シボレー カマロも今や2.0リッター! V8大排気量の必要性はアリ?ナシ?(試乗記)

4/19(金) 20:41配信

GQ JAPAN

アメリカの自動車メーカーはクーペ作りがうまい。代表的なモデルがシボレーの「カマロ」だ。スタイリッシュで、操縦性も楽しい注目の1台だった。

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カマロも今や2.0リッター直4ターボエンジン!

シボレー「カマロ」は、アメリカのゼネラルモーターズが1967年に初代を発表した2ドア・クーペだ。現行モデルは6代目であり、日本では2017年秋より販売されている。

高効率の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する「LT RS」も設定されており、これが個性的で楽しいモデルなのだ。

フロントに搭載されている1998cc直列4気筒ターボエンジンは、202kWの最高出力と400Nmの最大トルクを発生する。

駆動方式は伝統のFR(後輪駆動)である。2.0リッターとはいえ、ターボで過給されたエンジンはトルクたっぷりで、4気筒とは思えない独特のキモチよさがある。

カマロLT RSがいいのは、直列4気筒なのに、マルチシリンダーエンジンを搭載するアメリカ車の味をしっかり持っている点だ。

アイドリングから、低音が強調されたサウンドを響かせ、発進時は、アクセルペダルを軽く踏むだけで力強い加速が味わえる。

全長は4780mmと、比較的おおきい。室内は2プラス2でタイトである。ボディを側面からみるとフロント部分の存在感が大きい。

6.2リッターV型8気筒エンジンを搭載する「SS」というグレードがあることからも、エンジンルームに余裕が欲しかったのだろう。パワフルなエンジンゆえキビキビ走る。

スタイリングはスバル「BRZ」/トヨタ「86」をさらにマッチョにしたようなデザインだ。ボンネットの大きさやリアフェンダーの張り出し感はハンパない。それもまたカマロの美点である。

とはいえ、アグレッシブなデザインに対し、乗り心地は思いのほかよい。快適性が大きく犠牲になっていない点も魅力だ。

多少の不便さは気にしないで乗ろう!

操舵感覚はクイックで、かつダイレクト感がしっかりあった。ステアリングホイールは小径だし、運転席にいると気分も昂揚してくる。

先に触れたようにエンジンのバイブレーションを(おそらく)わざと伝える設定といい、スポーティクーペの伝統的な味が堪能できるのがよい。

3000rpmで最大値に達するエンジントルクは、運転を楽しませる。トルクバンドに入る回転数にあると、アクセルペダルのわずかな踏み込みにも力強く応答すし、いいなぁ、と思うのだ。

もうひとつのグレードであるSSは、LT RSと大きく異なり、6.2リッターV型8気筒エンジンを搭載する。言うまでもなくはるかに強大なトルクを持ち、足まわりも締め上げられている。

バーンアウトも楽しめそうなモデルであるが、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン搭載のLT RSでも十分走りは楽しめるのだ。また、カマロ LT RSに路上で遭遇したひとは、まず2.0リッターエンジン搭載車だと思わないだろう。

いま、日本におけるGM車のラインナップは、シボレー「コルベット」や、キャデラック「CTS」や「エスカレード」など、欧州車や日本車にはない趣味性があって、このカマロをふくめいいセレクションである。

左ハンドルのみだったり、アウトサイドミラーが電動格納式でなかったり(いまだに)と、日本で使うのにはやや問題を感じるひともいるだろう。とはいえ、ちょっと古い欧州車だって似たようなものである。

多少の不便さは、カマロの個性のためなら目をつぶってもいいかな、と、思ってしまうほど魅力的であった。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

最終更新:4/19(金) 20:54
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