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危機に瀕しているトルコ

4/19(金) 15:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

ポイント

政治改革がなければ、トルコの国際収支は危機に瀕する

大きな圧力

2018年8月に通貨危機に見舞われたトルコ・リラは、2019年3月後半、再び大きく下落し、短期インプライド・レートも急上昇しました。この背景には、トルコ政府によるショート・ポジションや資本規制などの影響が絡んでいると考えられます。 足元で市場が大きく変動したのは、地方選挙において現政権であるエルドアン大統領が率いる与党公正発展党(AKP)が特に都市部で支持を失いつつあることなどがあります。 現政権はこの状況をどのように対処するでしょうか? より大衆迎合的な政策を打ち出すのか、それとも、効果的な改革を打ち出すのか?政策の方向性が明らかになるまで、トルコ・リラには下落圧力がかかる可能性があると考えられます。

複雑に絡み合う国益

トルコは新興国においてアルゼンチンに続く2番目の高インフレ国です。トルコのインフレの状況をみる様々な指標は、足元の水準はピークである可能性も示しているものの、経済状況についてはより慎重な見方をもっており、政治的な不透明感は国際収支危機が今後も続くリスクがあることを意味していると考えます。

トルコの経常収支は振れ幅が大きく、昨年後半に黒字転換したものの足元では再び赤字に転落しています。トルコ・リラの下落がさらに大きくなれば、トルコ経済がリセッションに陥る可能性もあるリスクがあると考えられます。

さらなる懸念

さらに、トルコ経済のもろさは、外貨準備をみても明らかです。足元では輸入のたった4ヵ月分をカバーできる水準です。一方、ブラジルは25ヵ月分、中国は16ヵ月分をカバーできる外貨準備があります。

高まる米ドル依存

さらなる懸念材料としては、米ドル建ての借入れが増加していることです。最近では米ドル建て預金の増加によって相殺されつつありますが、依然として通貨のミスマッチのリスクが残されていることには変わりません。

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最終更新:4/19(金) 15:00
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