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東京とNYで、欲しいものは何でも手に入れてきた。戦略的に結婚した女の光と影

4/19(金) 5:20配信

東京カレンダー

東京には、様々なライフスタイルを持つ者がいる。

中でも、最近特に注目されているのが「デュアルライフ(2拠点生活)」だ。

通信機器の発達により、東京と地方、東京と海外などでデュアルライフのための環境が整ってきたことも大きく影響しているのだろう。

では、その実際の暮らしぶりとは、どのようなものだろうか?その実態を覗いてみる。

名前:嶋田百合 40歳(仮名)
住まい:ニューヨーク(年の3/4)、実家のある白金台(年の1/4)
職業:ファッションコンサルタント・女性起業家
家族:アメリカ人の夫と娘2人(5歳と7歳)


百合が日本に来たら必ず立ち寄るというお気に入りのカフェで待っていると、彼女は自信に満ち溢れたオーラをまとって現れた。

目鼻立ちがはっきりとしていて、ワインレッドのワンピースが肌の白さを引き立てている。彼女にぴったりの色だ。洗練された装いを褒めると、彼女は笑顔でこう言った。

「仕事で人と会うときは、赤系の色の服を着ることが多いですね。この色は自分の魅力を引き立てる色でもあり、いつも同じ色だと自分を覚えてもらいやすくなるから、ビジネス戦略の一つです」

彼女の仕事は、服や色がその人に似合うか似合わないかをコンサルするだけではなく、その人そのものを戦略的にブランディングする仕事だ。

米国では、男性のエグゼクティブでもブランディングのために、自分専用のファッションコンサルタントがいるそうだ。エグゼクティブにとって、見た目に気を使うことは、重要な仕事の一つなのである。

百合は、国際結婚、キャリア、NYとのデュアルライフなど、女としての成功と幸せを全て手にしているように見えるが、どのようにして手に入れてきたのだろうか。

百合は、大学卒業後に留学経験を活かし外資系企業に勤務していた。

当時米国から日本に赴任してきていた今のご主人と、友人の紹介で出会い結婚。彼の任期満了を機に、仕事を辞めてニューヨークに移住することになったそう。

「昔から海外志向が強かったので、外国人の夫とニューヨークに住むことができてラッキー!なんて思っていました。でも実際住み始めると、仕事無し、友人無しで、何をしたら良いのかわからず自分探しをしていた時期がありましたね」

そして自分探しの結果、「好き」を追求してみることにしたのだ。

世界的に名高いファッションの学校で一から勉強し、卒業後はエグゼクティブを多く担当する先生のアシスタントなどを経験し、独立したとのこと。

「初めは、駐妻コミュニティーで、カラー診断やお買い物同行などを行うことからスタートしました。そのうち、駐妻のご主人から現地の日本人エグゼクティブまでがクライアントになっていきましたね。

ニューヨークでは、流行に敏感な駐妻が重要なインフルエンサーです。まずは、そこで知名度を高めたことが次に繋がりました」

ただのスタイリストで終わるのではなく、内面の魅力を引き出し、その人をブランディングする彼女の講座は「百合がコーディネートした服を着ると商談が成功する」と口コミで広がり、瞬く間にブームになった。

そして、そのブームは日本にまで広がっていった。

駐妻たちからの、日本に本帰国しても彼女の講座を受けたいというオファーに応え“ニューヨーク発”と銘打ってオンライン講座なども開催するようになった。

「そうこうしているうちに、出版関係の友人から声をかけられて本を出すことになったんです。それを期に日本とニューヨークとのデュアルライフが始まりました。日本でのイベントや講座のために年に5~6回帰国して、長い時には娘たちも連れて1ヶ月以上滞在することもありますよ。帰国した際は、白金台の実家を拠点にしてます」

まさに、絵に描いたような順風満帆な人生。そんな彼女に成功の理由を聞いてみた。

「自分に自信を持つことですかね。失敗もたくさんありますが、そんな失敗した自分も好きになる。そのための努力はもちろん、チャンスを自分で貪欲に掴みに行った結果こうなりましたね。

あの手この手を使って戦略的に手にしているものも多いですよ。今思えば、結婚も戦略的だったかもしれません(笑)」

あの手この手を使って戦略的に、とは…?

気になって聞いてみると、彼女は「そこ、聞きますか?」と笑いながら答えてくれた。

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最終更新:4/19(金) 5:20
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