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遠藤航が選んだ便利屋とは違う道。「早く海外でボランチをしたかった」

4/20(土) 6:31配信

webスポルティーバ

 3月31日、ベルギーの地で遠藤航がケガからアジアカップ以来約2か月ぶりにピッチに戻ってきた。所属するシント・トロイデンのプレーオフ2(※)の初戦にスタメン出場。残り6試合(4月19日現在)のプレーオフを戦いヨーロッパリーグ(EL)への出場を目指している。

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※プレーオフ2=レギュラーシーズン7位から15位までの9チームに、2部リーグの上位3チームを加えた12チームで行なわれる。

 筆者は、3月上旬にシント・トロイデンの練習場に向かった。遠藤はリハビリのため、全体練習から離れグラウンドを黙々と走っていた。練習中なので目が合わないようにひっそり眺めていたら、「お久しぶりです!」と息を切らしながら声を掛けてくれた。チームでも年代別の代表でも常にキャプテンを務めてきた理由が垣間見えた出来事だった。

 元気に走っているものの、アジアカップで痛めたケガの具合が気になった。

「ケガはほとんど大丈夫です。今はまだアップとパス練習だけをやってますが、来週から復帰する予定(その後3月31日に試合に復帰)です」

 アジア杯の準決勝(イラン戦)でいきなり倒れて交代したので、心配したことを伝えた。

「左のもも裏の肉離れでした。もともと右の同じ個所を負傷したことがあったので、ケガをした瞬間にすぐわかりました。もう絶対無理だと思ったので、そのまま交代しました」

 ケガをしたものの1カ月にわたるアジアカップでは中心選手として躍動した。これまでも日本代表には選ばれていたが、コンスタントに出場した大会は初めてだ。

「森保(一)監督の立ち上げから呼んでいただき、移籍もあったなか、ずっとボランチでプレーしていました。アジアカップは、自分の中で大事にしていた大会でした。ここでしっかり結果を残せれば、『自分のボランチの立ち位置が見えてくる』のでは、という位置づけにしていた大会でした。

 ケガは残念でしたけど、コンスタントに試合に出て代表選手としてプレーして、ある程度、結果を残せたことは大きかったです。決して満足はしていないですけどね」

 チームの心臓とも言えるボランチで出場していたイラン戦までの試合では、1試合も負けていなかったことも自信につながった。

「アジアカップのみならず、親善試合からずっとボランチで出場し、その時からチームとして調子が良くて結果が出ていたので、それは自分の中で少しずつ自信にはなっていきました。

 アジアカップでもアジア相手とはいえ、やはり難しい試合でしたし、勝たなきゃいけないプレッシャーや、大会ならではの雰囲気を感じながらも、しっかりやれて結果を残せたというのは成長につながったと思います」

 浦和レッズからベルギーのシント・トロイデンには、昨年7月下旬に移籍を果たした。ベルギーに移籍をしてからさらに代表の中でのプレーが際立ったが、どんな成長があったのだろうか。

「一番大きいのはポジションの変化です。もともと代表では基本的にボランチをしていましたが、Jリーグではセンターバックやスリーバックの右をやったりしていたので、ボランチとしてずっとキャリアを積んできた選手じゃないんですよ。

 代表では(浦和とは違う)ポジションでやるところに難しさや、やりづらさを感じていたんです。でも自分の中では、ボランチとしてやっと代表に入って、やはりボランチで勝負したいという気持ちが芽生えていたんです。

 そして夏に移籍し、ベルギーではボランチとしてコンスタントに試合に出て、代表でもそのままボランチでプレーできているのが一番大きいです。まだ移籍して半年強なので、これからボランチとしてさらに力を磨いていかなければと思っています」

 どこのポジションでもできるユーティリティーな部分が強みでもあったが、ボランチへの強いこだわりがあったのだ。シント・トロイデンの立石敬之CEOからも遠藤のボランチへのこだわりを聞く機会があった。

「日本では、スリーバックと後ろ寄りでやっていましたよね。シント・トロイデンに加入する際に、遠藤から『ボランチで勝負したい』と最初に言われたので、うちでやるならボランチか右のサイドバックだよとは伝えていました。

 そのポジションで今やれているのは、彼にとっていいことだと思いますし、ポジションの適正やベルギーでフィジカルの強い相手に対しての慣れもあり、成長していると思います」

 複数のポジションをやっていた経験があるからこそ、サイドバックやセンターバックの気持ちもわかる。

「もともとは守備の選手なんで、やはり後ろの選手が求めていることはイメージしやすいです。それにプラスして、ボランチは前とも関わらなきゃいけないので、前の選手の生かし方はより考えなきゃいけないんです。ただ、基本的にはやはり後ろの選手をいかに助けられるかというところは常に考えているし、トライしています」

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最終更新:4/20(土) 6:31
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