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ロイヤル・コーギー、エリザベス女王の愛犬たち。

4/20(土) 10:31配信

フィガロジャポン

特別仕様ベッドに磁器の皿。

女王が所有する邸宅にはそれぞれ「コーギー部屋」と呼ばれる、女王のコーギー専用の部屋があった。犬たちが眠る籐籠のベッドは、床より高い位置に据えられていた。もちろん、隙間風が当たらないようにという配慮だ。この部屋に不意に訪れる客を、犬たちはあまり歓迎しない。ウィンザー城の時計技師は、1954年に女王の犬たちに挨拶をしに来て噛みつかれ、足首にその時の傷跡が残っているという。

毎日17時きっかりに、執事のひとりが磁器の餌皿に盛った食事を運んでくる。メニューは肉と、あらかじめ獣医師団の認可を得た薬草。「女王は8頭のコーギーを自分の周りに半円を描くように座らせ、女王自ら、飼われている年数が長い犬から順番に餌を与えます」と、2015年にドッグトレーナーのロジャー・マグフォードが明かしている。

マグフォードが王室で飼われている犬の監督係を務めることになったのは、犬たちが王室スタッフに対して攻撃的な行動を繰り返し取ったからだ。そもそも1968年に労働党の議員ピーター・ドイグが、「猛犬注意」の看板をバルモラル城の入り口に掲げてはどうかと王室に対して公式に要請している。確かに、王室のコーギーたちは、体高25cmから30cm、体重は大きくて15キロという立派な体格だ。

名女優や政治家にも愛されてきたコーギー。

こうしたことがあったため、「コーギーには飼いにくいとか、凶暴な犬という悪い評判が立ってしまいました」とフランス・コーギー・クラブのベアトリス・キニオは嘆く。フランス・コーギー・クラブは、コーギー愛好家の集いの場として、その素晴らしさを世に広めることを目的に1995年に設立された同好会だ(現在の会員数は120人)。

「ウェルシュ・コーギーはもともと牧羊犬で、伝統的に牛の群れの見張り役として使われてきました」と彼女は言う。「きちんと教育すれば、とても飼いやすい犬種です」。ジャーマン・スピッツをルーツとするこの犬種のファンは、エリザベス女王だけではない。往年の大女優エヴァ・ガードナーは、飼い犬のコーギーたちを自分の子どものように可愛がったという。フランスの第18代大統領シャルル・ド・ゴールも、ラズモットとラズモットIIという名の2頭のコーギーを飼っていた。作家のスティーブン・キングはペットのコーギーについてこんなツイートをしている。「別名“小悪魔”。モリーは、次はどんな悪事を働こうかと考えながら、穏やかな午後を過ごしているところ」

コーギーはアメリカや日本でも人気の犬種だ。女王が飼っている3頭のコーギー、モンティ、ウィロー、ホリーが、2012年のロンドン・オリンピック開会式の映像に出演してから、その人気はますます高まるばかり。オリンピック用に撮影されたショートフィルムで、ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドを女王の執務室まで堂々とエスコートする犬たちの姿が記憶に新しい。

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最終更新:4/20(土) 10:31
フィガロジャポン

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