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2019年が舞台だった「あの映画」 あえていま見て、答え合わせ

4/20(土) 10:10配信

FRIDAY

『2001年宇宙の旅』(1968年公開)や『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2』(1989年公開)など、「ちょっと先の未来」を描き、多くのファンを魅了してきた近未来SF映画の数々。その人気は、公開時だけでなく舞台となった年が実際に訪れる度に、映画ファンたちはこぞって劇中の世界と現代とを比較し、さまざまな考察や“答え合わせ”をして作品をもう一度楽しんできた。

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そして、今年は、2019年の未来を舞台にした映画の答え合わせができる年。1982年公開の『ブレードランナー』、1988年の『AKIRA』、2010年の『デイブレイカー』の3本はすべて2019年を舞台にした映画だ。

なにか新しい発見があるかもしれないと、改めてこれらの作品を鑑賞してみた。

■やっぱり金田バイクがカッコいい『AKIRA』

2019年のネオ東京が舞台。こちらは、2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まった際にも話題となった作品。作中でも翌年2020年に東京オリンピックが開催されるという設定で、建設途中のメイン会場で激しい戦いが繰り広げられる。そして、現在ではまさに東京の新国立競技場が建設中。近くに立ち寄った際は「ここで軍事衛星兵器が使用されたのか……」と思いをはせるのも一興だ。

物語は、1988年の第三次世界大戦で一度壊滅した東京が復興した後の世界。国家機密「アキラ」をめぐり、軍、ゲリラ、暴走族の少年たち、科学実験によって生み出された超能力者らが入り乱れ、争いが巻き起こる。舞台となる2019年のネオ東京は、高層ビルが建ち並び、『ブレードランナー』同様に雑多な街並みが描かれている。

その街中を疾走する主人公・金田のバイクは、作品のアイコンにもなっているマシンだ。この映画をリアルタイムで見ていた世代にとっては憧れのバイクであり、2000年初頭の“ビッグスクーターブーム”から約20年経った現在、ビッグスクーターのフォルムが年々、この金田のバイクに近づいている観さえある(今、第一線で活躍しているであろうバイクのデザイナーの年代が、この世代だからではないかとにらんでいる)。ただし、金田バイクは二輪駆動でバックもできる優れもの。この機能が必要かどうかは別として、憧れのバイクに乗れる日はまだまだ遠いようだ。

さて、こちらの世界観は、SFにありがちな監視社会、支配的な社会ではなく、民主主義的で文明も現在と変わらない印象。しかし、一般人の多くが社会的繁栄を享受する一方で、反政府ゲリラや強大な力を持つ都市伝説的な存在「アキラ」の登場を待ち望む市民たちも登場する。また、主人公の金田や彼の暴走族仲間たちのように、学校や社会になじめず、それでも社会の枠組みの端っこで泥臭く生き抜いていく少年たちも描かれる。

物質的に豊かになり、社会に迎合すれば不自由なく暮らせる世の中で感じる息苦しさや生きづらさ。格差社会が叫ばれている現代日本の病巣は作品が作られた30年前からあり、現代まで変わっていないのかもしれない。

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最終更新:4/20(土) 18:26
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