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実践でわかった…松下幸之助の名言「任せて任さず」の真の意味

4/20(土) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

成長期に入った会社の社長がすべきことは、自らが働くことではなく「陣頭指揮」をとることだ。そして成熟期になったとき、今度は「何もしない」ことが重要だ…。本連載は、株式会社ソリューション代表取締役の長友威一郎氏の著書、『“がんばる経営者”が会社をつぶす~最強の組織をつくる経営術』(合同フォレスト)から「社員が自然に育つ仕組みづくり」の章をメインに抜粋し、事業を拡大するために、経営者として組織をどのようにマネージメントすべきかを見ていく。

「部下の失敗の責任は上司にある」という考え方

基本的に経営者というのは、独自の発想力と行動力とビジネスセンスで会社を立ち上げ、これまで企業を運営されてきた方、事業を継ぐという覚悟を持ち、小さい頃から商売というモノを間近でみてきた方がほとんどです。

ご自身の能力が高いため、社員たちも自分と同じように仕事ができるはず、と思いがちなのですが、社員というのは、社長ほどの能力はまだ持っていません。それは、給料の金額の違いからもわかることだと思います。もし、経営者と同じくらいの能力がある社員がいたら、その人にも、社長と同じ額のお給料を払わなくてはいけないということになります。

このように、社長の「基準」というのは本来とても高いのです。「これくらいできて当たり前」という「当たり前基準」で判断するため、「安心して社員に仕事を任せられない」という経営者が多いのです。

社員に仕事を任せたとしても、自分よりもレベルが低い仕事のやり方が気になってしまい、「もっとこう見ることができるよ」「もっとこう考えられるよ」などと口出しするうちに、だんだん心もとなくなっていき、最終的には「もう、俺がやるからいい」になってしまう。そのパターンから抜け出さない限り、社長の今すべき仕事が増えてしまい、未来に向けたビジョンを描くという仕事には取り掛かれません。

まずは社長の「当たり前基準」を下げて、社員をみていく必要があります。自分が期待したことの「50%できれば、まずはいいかな」「80%できたら、すごいことだ」という意識を持って、彼らが手がけた仕事を受け入れる。そこが経営者としての器量につながっていきます。

それと同時に、任せた仕事ができているか見守ることも必要です。パナソニックの創業者・松下幸之助さんの言葉に、「任せて任さず」というものがあります。さまざまな捉え方があると思うのですが、私自身は「ただ任せてあとは知らない」というのではなく、任せた後も見守り、その人が自分の力で成功するまでフォローを続けることが、本当の意味での「任せて任さず」になると考えています。

任せたけれども、折を見て「大丈夫か?」と進捗を確認したり、「納期は明後日だけど、何か協力できることはないか?」と声をかけたり。私自身、社員に対するこうしたことは、自分からしていくように心がけています。

この声かけのタイミングも重要です。プレゼンなどの当日に「大丈夫か?」と言うと、言われた本人は焦るだけです。そこで2、3日前に「(私のほうで)何かすることがあるか?」「どこかわからない部分はある?」などと声かけすることで、「任せて任さず」を実践しています。こうした声かけは、相手を信用していないからというものではなく、成功させるためのサポートという位置づけと考えています。

仕事を任せた以上、自分の「当たり前基準」は少し下げ、社員を見守ってサポートしていくことが、社員に仕事を任せるうえでの大事なポイントです。

また、社員に仕事を任せて失敗してしまった場合どう考えたらよいのでしょうか。「失敗はあなたの責任」と、失敗をすべて部下のせいにするというのは、根本的に違っています。「部下の失敗の責任は上司にある」という考え方で対処する必要があります。

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最終更新:4/20(土) 9:00
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