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成分と量が同じなのに…「市販薬」の価格の違いはなぜ生じる? 効果に違いは?

4/20(土) 6:40配信

オトナンサー

 ドラッグストアでは、頭痛薬や胃薬など、さまざまな種類の市販薬が販売されています。どの薬を買おうかと手に取って比べていると、同じような成分が含まれ薬の量も同じであるにもかかわらず、数百円単位で価格が異なることがあります。なぜ価格の違いが生まれるのでしょうか。薬剤師の竹中孝行さんに聞きました。

宣伝広告費のコストが上乗せ

Q.含まれる成分がほぼ同じで、包装されている薬の数が同じ市販薬でも、価格が異なることがあるのはなぜですか。

竹中さん「市販薬は、同じ成分の薬でも価格に差が生じることがあります。例えば、ブランドイメージを上げるために、テレビCMなどの宣伝広告費にコストをかけている市販薬は、その分のコストが含まれ、価格が高くなっていることがあります。一方、ドラッグストアや薬局が、独自のプライベートブランド(PB)商品として市販薬を販売していることもあり、手頃な価格となっている場合もあります」

Q.PBの市販薬は価格が手頃ということですが、効能が他の市販薬よりも劣るということはないのですか。

竹中さん「PB商品の市販薬が手頃な価格となっているケースが多いのは、製薬会社の研究開発費や宣伝広告費などのコストが低く、仕入れ原価が低く抑えられているためです。価格が手頃であっても、含まれている有効成分や量が一般の市販薬と同じであれば、基本的に効能に大きな差はありません」

Q.PB商品ではない市販薬の場合でも、製薬会社により価格が違います。価格が高い方が、よく効くと言えるのでしょうか。

竹中さん「ブランドイメージでの価格差などもあるため、価格が高いからといって、より効果があるというわけではありません。また、名称や価格が異なる市販薬でも、含まれている有効成分と量が同じであれば、効果に大きな差はありません。製造工程や添加物に違いがある場合もありますが、有効成分は同一なので、効能に大きな違いが出ることはないと考えてください」

Q.値段が異なる市販薬が並んでいると、いざ購入するときに何を基準に、どの薬を買えばよいのか迷うことがあります。

竹中さん「値段で見るのではなく、成分で見ることが大切です。成分に関する知識がない場合は、どうしてもブランド名で判断しがちになるため、店舗の薬剤師や登録販売者に症状を伝えて相談し、それに適した成分の薬を選んでもらうことが大切です。

例えば、頭痛薬の成分としては、『NSAIDs』と呼ばれるタイプの鎮痛成分(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)と、非ピリン系と呼ばれるタイプの鎮痛成分(アセトアミノフェン)があります。

小さなお子さんに飲ませる場合や副作用が心配な人の場合は、後者が適しています。前者の薬は、効果はより期待できますが、副作用である胃への負担などもあるので、服用する人の体質を確認し、胃を守る成分を一緒に含んだ頭痛薬が適切な場合もあります。片頭痛であれば、市販の頭痛薬では対処できないため、早急に病院へ行く必要があります。

胃腸薬の場合も同様に、症状や原因によって適切な薬の成分が変わってきます。このように、購入基準として、成分の判別は専門家でないと難しいことや、そもそも市販薬で解決できる症状ではなく、病院に行った方がよいという判断なども必要となってくるため、店舗の薬剤師や登録販売者に相談することが大切です」

オトナンサー編集部

最終更新:4/20(土) 6:40
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