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「もっとウケるネタを作りたい!」おかずクラブ、“原点回帰”の単独ライブ開催

4/20(土) 7:30配信

ザテレビジョン

ゆいPとオカリナによるお笑いコンビ・おかずクラブが、5月12日(日)、6回目となる単独ライブを開催する。公演タイトルは、「西都市特命大使」。オカリナの生まれ故郷である宮崎・西都市の特命大使を二人が務めていることからつけられたタイトルだが、このことからも分かる通り、おかずクラブは今や、タレントとして売れっ子街道をひた走っている。そんな中、あえて“生の舞台”に挑む彼女たちの真意とは──? 単独ライブに懸ける意気込みを確かめるべく、ゆいPとオカリナの二人を直撃した。

【写真を見る】5月12日(日)に6回目の単独ライブ「西都市特命大使」を開催するおかずクラブ。「タイトルに深い意味はありません(笑)」とはゆいPの弁

■ “自前の劇場”という吉本の強みが、逆に私たちを追い詰めてくる(オカリナ)

――テレビなどメディアのお仕事が忙しい中、お二人は、単独ライブを定期的に開催されていますよね。

ゆいP「はい、実はやってるんですよ(笑)。年に2回ぐらいのペースで」

オカリナ「ここ2年ぐらいは、半年に1回ぐらいやってる感じですね」

ゆいP「新ネタを作らないとまずいなと思って」

――そういう危機感があるんですか?

ゆいP「そうです、そうです。吉本って、劇場の出番が多いんですよ。月にどれぐらいネタをやるんだろう…」

オカリナ「結構やってるよね。10ステージ以上はやってると思う」

ゆいP「年末年始だと、1週間で43ステぐらい、1日平均6ステとかあったりするんです。会場も、渋谷の(ヨシモト)∞ホールだったり、大阪にある劇場だったり…」

オカリナ「幕張(よしもと幕張イオンモール劇場)とか、大宮(大宮ラクーンよしもと劇場)とか。“自前の劇場”っていうのは吉本の強みだと思うんですけど、それが逆に私たちを追い詰めてくるというか(笑)」

ゆいP「そんな中で、お客さんもいくつかの劇場に通っているような方もいらっしゃるので、同じネタをずっとやってると飽きられちゃうんです。だから『新ネタを作らなきゃ』っていう焦りが常にあって」

――言うなれば、年2回の単独ライブは、普段の劇場での活動を充実させるのが目的?

オカリナ「はい、それはありますね」

ゆいP「あとは営業とか」

オカリナ「それと、ネタ番組に呼ばれたときの対策っていう」

――なるほど。最近また少しずつネタ番組が増えてきた感がありますからね。

ゆいP「まぁ、私たちは全く呼ばれないんですけどね(笑)」

――世間的にも業界的にも、“バラエティータレント”や“女優”というのが先行して、“ネタをやる芸人”というイメージはあまりないのかもしれませんね。

ゆいP「ですよね~。だから、単独ライブは頑張らないといけないなって思ってるんです」

■ やっぱり嫌じゃないですか、ウケない状況って(ゆいP)

――少し月並みな質問ですが、おかずクラブにとって、やはりネタは自分たちの原点なんでしょうか?

ゆいP「そうですね。やっぱり私たちは、『おもしろ荘』(2014年12月31日深夜に放送された日本テレビ系「ぐるナイ 大晦日恒例!おもしろ荘 若手にチャンスと愛を…誰か売れて頂戴SP」)っていう“ネタ番組”で優勝したのがきっかけで、その後テレビに出られるようになったので。

最近、劇場に出るときに思うのは、私たちって結構顔を知っていただいているので、最初にステージに出ていった時の反応はすごくいいんですよ」

オカリナ「そうそう。会場全体がウェルカムな雰囲気で。でも、ネタを始めると…」

ゆいP「急に振るわなくなる(笑)。他の芸人さんは、ネタを始めたら、どんどん盛り上がっていって、最後に大爆笑をかっさらう、という感じなんですけど、私たちは、出てきたときがピーク(笑)」

──やはり、ネタを披露しているときにピークを迎えたいと。

オカリナ「はい。ただ、私個人は、ネタがウケなくても後々まで気にするようなことはないんですけど、ゆいPは自分がネタを作ってるってこともあって、お客さんの反応をすごく気にするんです」

――ゆいPさんは、引きずってしまうタイプなんですね。

ゆいP「だって、やっぱり嫌じゃないですか、ウケない状況って。1日3公演の1ステージ目でウケなかったときなんか地獄ですよ、『これがあと2回も続くの?』って。漫才だったら、そこで急きょネタを替えられるんでしょうけど。私たちはコントなので、衣装にしても、そのネタの分しか用意してきていないので」

オカリナ「というか、そもそも代わりのネタがないから(笑)。結局、ウケなかったネタをやり続けるしかないっていう」

■ ゆいPが面白いと思ったネタの方が残るんですよ、必然的に(オカリナ)

――定期的に単独ライブを打ち続けてきた中で、自分たちのネタが変わってきたなと感じることはありますか?

ゆいP「昔の方が、ウケるかどうかをちゃんと確認しないで突っ走っていたような気がします。ウケるだろうと思ってやったネタがめちゃくちゃスベったり、反対に、あんまり自信がないネタがドッカンドッカン受けたり」

――三振かホームランか、みたいな感じですか。

ゆいP「そうなんです。それが最近は、何か中途半端で…。三振はしない代わりにホームランもない、みたいな」

オカリナ「ネタ作りは作家さんにも入ってもらってるんです。私はネタを考えられないので、その場にいるだけ。そんな私が言うのも何なんですけど、作家さんが作ってくれたネタよりも、ゆいPが面白いと思ったネタの方が残るんですよ、必然的に。今劇場でやってるネタは、ほとんどゆいPが作ったネタですから。でもだからこそ、ゆいPの負担がどんどん大きくなっちゃうんですよね」

ゆいP「芸人って、他の芸人にウケるかウケないかがすごく気になるんですね。そういう意味では、やっぱり昔の方が、舞台袖で見てくれていた芸人さんは多かった気がします。単独ライブも、最初の頃は身内の芸人たちが見学に来てくれてたんですけど、最近は誰も来ないし(笑)」

――仲間の芸人さんたちからすると、既に売れっ子だから面白くて当たり前、という認識なのかも。

ゆいP「それでも、その認識を上回るくらい面白いネタだったら、見に来てくれると思うんですよ。昔は『何をしでかすか分からない雰囲気がある』なんて言ってくれる人もいたんですけど、今はちょっと落ち着いちゃってるというか…それが嫌だなって、最近ずっと思っていて。ただ、根が怠け者なんで、単独ライブという機会がないと新しいネタを作れないっていう(笑)」

■ オカちゃんの生かし方を、私がまだ分かっていないんです(ゆいP)

――では、改めてお聞きします。おかずクラブのネタの“強み”とは?

オカリナ「ゆいPの勢い、ですね。演技が上手で、声も大きくて…同じネタを別の人がやったら面白くなるかどうか分からないけど、ゆいPがやったら確実に面白くなるんです」

ゆいP「いやいや…まぁ、すぐに外見に頼っちゃうんで(笑)」

――ゆいPさんから見たオカリナさんの魅力は?

ゆいP「う~ん、正直、私がもっとオカちゃんの面白さを引き出さなくちゃいけないなと思うんですよ。私たちはツッコミ不在のコンビなので、もっと明確にオカちゃんをツッコむようなネタがあったら、きっともっとウケるんだろうなって。結局、オカちゃんの生かし方を、私がまだ分かっていないんです。これは、この先もずっと考えていくことなんだろうと思いますね」

オカリナ「私があまり器用じゃないんです。だから、ゆいPが2人いたら、おかずクラブはもっと面白くなっていたんじゃないかって…」

――そんなことは絶対ないと思います!

オカリナ「いえ、実際問題として、そういうことが割とあるんです。例えば、ゆいPがコントのキャラを思い付いたときに、『こういうキャラはオカリナには演じられないだろうから、自分でやるか』ってなるケースもあると思うんですよ。正直、実際ゆいPでウケを取っているコントが大半ですし。まぁ、私が努力してないっていうこともあるんですけど…」

ゆいP「そんなことないよ。私はもっと単純な話、ネタ作りが得意になりたいですね」

――自分では得意だと思っていないんですか?

ゆいP「全然得意じゃないです!」

オカリナ「だから私、他の芸人さんがどうやってネタを作っているのか、よく聞いたりするんですよ。作家さんを入れているのか、コンビで一緒に作っているのか、それともどちらか一人なのか。少しでも、うちのネタ作りの参考になればいいかなと思って」

――ちなみに今、お二人が一番面白いと思う吉本の芸人さんは誰ですか?

ゆいP「1期上のカゲヤマ(※タバやん。と益田康平のコンビ)さんです」

オカリナ「めちゃくちゃ面白いよね」

ゆいP「何て言うんだろう、心の底から笑って元気になれるというか。たぶん今、∞ホールで一番面白いコンビです」

■ 単独ライブをやる目的は、この先も長く演じられるような、いいネタを残すこと(オカリナ)

――さて、改めて今回の単独ライブ「西都市特命大使」の話に戻りますが、どんな内容になりそうですか?

ゆいP「私たち、今年でコンビ結成10周年なんですよ。なので、それにちなんだコントをやろうかなと思っています。私たちがNSCで出会うところから現在に至るまでを、自伝的な感じで振り返ろうかなと」

――ライブ全体を通してのテーマはあるのでしょうか。例えば、全てのコントが一つの縦軸でつながっているとか…。

オカリナ「あ、そういうのは全くないです(笑)」

ゆいP「縦軸、作った方がいいですかね?(笑) ライブのタイトルを『西都市特命大使』にしたのも、私たちが2年前、西都市の特命天使に任命されたのに、今までほとんど西都市の宣伝をしてなかったから、罪滅ぼしのために付けたっていう、ただそれだけの話で。深い意味は全くないんです。西都市の方々は喜んでくれているみたいで、ほっとしましたけど(笑)」

オカリナ「だからとにかく、私たちが単独ライブをやるのは、この先も長く演じられるような、いいネタを残すことが目的。毎回同じネタでもめちゃくちゃウケるんだったら、新ネタを作る必要もないんですけど、私たちには、そんな腕はないので」

ゆいP「だから、同じネタを何回やっても絶対ウケるFUJIWARAさんがうらやましいんですよね(笑)。くまだまさしさんも、1個のネタで確実に笑いが取れるし」

オカリナ「それと、私たちは同じネタばかりだと、どうしても自分たちがしんどくなってきちゃう。だから、やっぱり新ネタを作りたいです。ネタがたくさんあるに越したことはないと思うんで」

ゆいP「持ちネタがたくさんあるって、それだけで格好いいしね」

オカリナ「うん。今回の単独ライブは、テレビとは違う私たちの姿が見られるようなコントもあるので、ぜひ見に来てほしいですね」

ゆいP「ゆいPとオカリナはNSCに通ってる頃、何をしていたのかという、皆さんが知らないようなエピソードもコントの中に入れているので、これからお笑いを目指す人も楽しめるんじゃないかなと思います」

■ これから先、自分たちはどうなっていきたいのかを明確に考えた方がいいなと(ゆいP)

――活動10周年を迎えた今の心境をお聞かせください。

ゆいP「私たちがテレビに出られるようになったのは6年目からなんですよ。それまでは完全に下積み生活で」

オカリナ「テレビに出て顔を知られてから、生活ががらっと変わりました」

ゆいP「もう、6年目までの記憶が全部なくなるぐらい(笑)」

オカリナ「お金がなかった頃は、ゆにばーすの川瀬名人の食べかけの焼きそばを奪ったりしてたんですけど(笑)、今はある程度好きなものが食べられますし」

ゆいP「目標も変わりましたよね。テレビに出るまでは『絶対に売れたい!』ということだけ考えてて、その後のことを何も考えていなかった。テレビに出るようになってから、2年ぐらいネタも全然作りませんでしたし」

オカリナ「とにかく忙しい日々を過ごしてたっていう記憶しかなくて」

ゆいP「で、2年も空いちゃうと忘れちゃうんですよね、ネタの作り方を。だから今は、これから先、自分たちはどうなっていきたいのかを明確に考えた方がいいなと思っています」

――では最後に、今後の目標は?

ゆいP「必ずウケる鉄板ネタを作りたい! 劇場バージョンとか営業バージョンとか、TPOに合わせて何個か欲しいですね」

オカリナ「ただやっぱり、これからもテレビには出続けたいです」

ゆいP「うん。ていうかむしろ、もっと増やしていきたいです!」(ザテレビジョン)

最終更新:4/20(土) 7:30
ザテレビジョン

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