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月額3000円の「飲み放題コーヒー」が儲かるわけ

4/20(土) 5:00配信

東洋経済オンライン

 「月額3000円を支払えば、コーヒー飲み放題」。そのようなサブスクリプション(定期購入)形態のカフェが登場して、2年半が経過した。店の名は「coffee mafia(コーヒー・マフィア)」。現在、都内に3店舗(西新宿、飯田橋、銀座)を展開している。

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 顧客はあらかじめウェブ上で会員登録して、月額料金3000円(税込み)を支払う。すると1カ月間、来店のたびに1杯300円(同)のハンドドリップコーヒーを受け取れる。1日に複数回利用することもできる。

■毎日ほぼ1回、利用されている

 コーヒー・マフィアの運営会社である飲食店マーケティング支援企業「favy」によると、詳細は未公表ながら「会員数は着実に増加している」(高梨巧社長)という。

 4月半ばの平日に飯田橋の店舗を訪れてみると、朝10時台にもかかわらず多くの顧客が来店していた。数えてみると、30分間で約20人もの利用者がいた。顧客は会員であることを提示するためにスマートフォンの画面をスタッフに見せ、支払いをすることなくコーヒーを受け取り、せわしそうに近くのオフィスビルへと消えていった。

 サブスクサービスを開始した当初、高梨社長は「月10回で元が取れるので、月あたり十数回は利用されるかな」と見込んでいた。ところが、ふたを開けてみると、平均で月22回も利用されていることがわかった。コーヒー・マフィアは平日のみの営業なので、ほぼ毎日1回は利用されていることになる。

 一度会員になったら、長期的にコーヒー・マフィアの顧客になる。継続率は100%に近い。新規の会員が増えるほど、売り上げが伸びていく。

 ところが、想定以上に利用回数が多いとなると、気になるのは「この仕組みで儲けることができるのかどうか」である。3000円で22杯となると、単純計算で1杯当たりの売り上げは136円。一般的なカフェチェーンは最低でも1杯200円で販売しており、それと比較してもかなり安く提供している計算になる。

 ましてや、コーヒー・マフィアは仕入れ値が高いシングルオリジンコーヒーの豆を使用する。当然のごとく、家賃などの店舗運営費やスタッフの人件費といったコストも生じる。

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最終更新:4/20(土) 5:00
東洋経済オンライン

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