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短めブルゾンもOK 令和流スーツのアウター合わせ術

4/21(日) 10:12配信

NIKKEI STYLE

多くのビジネスマンのスーツスタイルは保守的でもったいない――。そう感じるというのは伊ブランド、ブルネロクチネリジャパンのブランドメンズアンバサダー、引野実さんだ。連載(上)ではスーツの単品を生かす技を提案してもらったが、次はアウターとの合わせ方のヒントを聞く。短めのブルゾンという普段は思いもつかないアウターも、合わせてみれば実にエレガント。スーツスタイルをさらに楽しむアイデアを披露してくれた。


■「上着の裾がのぞいてもいいんです」
――(スーツのジャケット代わりにニットを着た引野さん)。素材違いのカジュアルなニットも意外に合います。

「こちらのニットブルゾンはコットンとリネンシルク製です。ダブルジッパーですから下の方を少し開けてベルトをちらっと見せる。合わせるニットはあえて素材を変えるのが面白いと思います。印象が立体的になりますから」

――今度はスエードのブルゾンですか。しかしジャケットの裾がブルゾンより長く、「裾見え問題」が気になります。

「ビジネススーツの上にブルゾンを着ようなんて、普通は思わないでしょう。お客様からも『ジャケットがブルゾンの下から見えちゃってもいいの?』とよく聞かれますが、いいんですよ! 丈が短いスエードのブルゾンを着て、スーツの裾と色が異なることで、あえて印象的にカラーブロックを作ってしまいます。ぴしっとしたダブルブレストにレザーアウターをスポーティーに着こなすことで、年齢よりも若く、センシビリティー(高感度)に見えます」

――こうした着方はイタリアのスタイルなのですか。

「そうです。もう一つおすすめがあります。近年とても売れ行きがいいアイテムとして、ジャッカジレという薄手のダウンベストがあります。うちのヒット商品です。ジャッカとはジャケットの意味で、ジャケットのアウターとしてダウンを重ね着するシックなスタイルのこと。ちょっと肌寒い春先に便利です」
■イタリア流ジャッカジャケットとは

「もともとイタリアではベスパやオープンカーに乗る人が、腕周りが動かしやすく暖かいアウターとして支持してきました。これにクラッチバッグやブリーフケースを持って会社に向かうのがビジネススタイルなんです」

――機能性とファッション性を兼ね備えた、イタリアならではの着こなしですね。

「毎年イタリアに行きますが、イタリア人のスーツの楽しみ方をもっと提案したいですね。コンビネーションアイテムをどう引き入れるか、これが、とてもうまいのです。たとえばローゲージのニットジャケット。こちらはライトグレーで非常に軽いものです。ブルネロクチネリの2019春夏は1920年代のグレート・ギャッツビーの世界を表現しています。エレガンスにスポーツやカジュアルの要素が加わったもので、色合わせもあまり強弱をつけない、自然でやわらかな色調です」

――今、スーツ市場は低調で、カジュアル化が進むにつれて一段と先細る恐れがあります。

「既製のスーツが落ち込む一方で、自分の体形や嗜好に合うスーツを求める傾向が強まっています。うちでも18年からメード・トゥ・メジャー(MTM)という、これまでにないセミオーダーの対応を始めました」
■オーダーの生地は100種類以上
――ではMTMスペシャリストの今井利一さんにお聞きします。こちらでのオーダーはどのように進んでいきますか。

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最終更新:4/21(日) 12:15
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