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今も残る踏切廃止問題 「総論賛成」でも実行が難しい理由

4/21(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

「京成電鉄には、開かずの踏切と呼ばれる踏切がいくつかあります。立地的な問題や行政との協議内容にもよるので一概には言えませんが、できるところから解消するように努めています」と話すのは、京成電鉄経営統括部広報・CSR課の担当者だ。

 東京圏・大阪圏といった大都市圏では、高架化・地下化が急速に進められている。近年は、積極的に連続立体交差に取り組む自治体もある。絶滅寸前とまでは言えなくても、開かずの踏切は急速に数を減らしている。

 京成線を例にすると、京成曳舟駅の隣にある踏切は幹線道路の明治通りを遮断していた。一回の遮断時間は長くなくても頻繁に閉じる。明治通りは東京でも屈指の交通量を誇っている。頻繁に閉じる踏切によって、この踏切前後では渋滞が慢性化していた。

 こうしたことから、京成曳舟駅の横にある踏切を廃止し、高架化が進められた。2015年、同踏切は高架化が完成したことによって消滅。いまや、開かずの踏切だった面影は残っていない。

 京成電鉄では、そのほかにも連続立体交差事業を進めている区間がある。

「現在、京成電鉄で取り組んでいる立体交差事業には押上線の四ツ木駅―青砥駅間があります。ここは、葛飾区が京成立石駅前で再開発を進めていることもあり、それと同時に高架化に取り組んでいます」(同)

 今回の事件現場になった踏切は、実のところ開かずの踏切として問題視されていたわけではない。事故が起きて電車が止まったことで、偶然にも開かずの踏切と化してしまったに過ぎない。

 同踏切よりも遮断時間が長く深刻な踏切は、東京23区内でも5か所以上存在する。

 例えば、東武伊勢崎線の北千住駅や竹ノ塚駅に隣接する踏切は、早朝・夕方などのラッシュ時間帯で開かずの踏切と化す。そのため、行政・鉄道会社が協力して立体交差工事を進めている。また、東武東上線でも立体交差工事が始まっており、開かずの踏切が解消される見込みになっている。

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最終更新:4/21(日) 10:15
NEWS ポストセブン

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