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増殖する「差別おじさん」にどう立ち向かうべきなのか

4/21(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 悲しい目に遭ったアルバイト女性に同情する声は、ほとんどありません。申し訳程度に「その女性はまともかもしれないけど」と前置きをつけて、要は「でも、中国人なんだかしょうがない」と言って差別を正当化する人の多いこと多いこと。「酔っぱらいに怒鳴られたぐらいでいちいちショックを受けるな」と、この女性を責める人まで……。

 書いている本人には恥も自覚もなく、「俺、いいこと言った」という得意気な気配すら漂っています。ただ、自分がもし同じ立場だったらという簡単な想像力すら持てない人に腹を立てても、虚しいだけでとくに実りはありません。ここはせめて、わかりやすい形で「反面教師」や「他山の石」になってくれることに、強引に感謝することにしましょう。

 社会における差別もなくなってほしいところですが、自分の身の回りから差別を遠ざけることも大切。この手の「差別おじさん」は、どこにでもいます。そして、気が付かないうちに増殖しています。もちろんそういう人は、外国人差別だけでなく、女性差別などほかの差別にも余念がありません。

 うっかり巻き込まれて、うっかり感化されたら、一生の不覚であり末代までの恥。身近な人が「差別おじさん」に属するかどうか、たとえばこの手の事件に対する何気ない一言で早めに察知しましょう。ネットにあふれている差別的な言い種を参考に、5つの「危険フレーズ」を選んでみました。同じように「差別おばさん」も察知できます。

●このフレーズが飛び出したらその人は「差別おじさん」

「差別される側にも問題があるんだから、しょうがないよ」
「(特定の国を指して)○○のヤツらは、こうだから」
「人間は差別する動物なんだから、どこにでもあることだよ」
「差別だ差別だって騒ぐこと自体が、逆に差別なんじゃないの」
「俺が言ってるのは、差別じゃなくて区別だから」

 ほかにも「嫌なら日本から出ていけばいい」「もしかしたら日本人じゃないのかも」「女なんてやっちまえば言うこと聞くんだよ」などもありますが、そのへんはあまりにわかりやすいので入れませんでした。何かというと「男ってもんは」とか「最近の女性は」とか「日本人としては」と言いたがる人もあやしいですね。

 残念なのは、この手の「差別おじさん」は、自分の発言や考え方がなぜ差別的なのか、指摘されても理解できないところ。「何がいけないんだ」と意固地になるばかりです。まずは心の中であざ笑って、ちょっとずつ冷たい態度を取るところから始めましょう。あざ笑う機運が広がれば、いつの日か肩身の狭さや恥ずかしさを感じてくれるかもしれません。遠大な計画ですが、小さなことからコツコツと、です。

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最終更新:4/21(日) 16:00
NEWS ポストセブン

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