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【新研究】eスポーツで脳の老化を予防できる可能性 ― 賞金総額700億円を稼ぐスター選手のキャリアを通して

4/21(日) 9:10配信

エスクァイア

 キャンベル博士によれば、多くのeスポーツ選手(=eアスリート)の現役引退の理由は、「日々の厳しい(そして絶え間ない)トレーニングによって燃え尽きてしまうためだ」と言います。

 トレーニングの量よりも質に意識を向け、断続的なトレーニングを行うべきではないかと、博士は提言しています。博士によれば、人間が集中力を保っていられる時間は通常15分間ほど。つまり、「eスポーツ選手の“トレーニング”もただノンストップで長時間プレイし続けるよりも、短時間の集中的なブロックに分割すべきだ」と言うのです。

 例えば15分間をコントローラーのスキルアップ、15分間を戦略面の向上、そして15分間の実戦プレイなどに分割するという考え方になります。「目的を明確にしつつ、トレーニングに取り組むということです」と、キャンベル博士は言います。

最も脳にいいゲームとは?

 取り組む対象がスポーツ一般であっても脳トレであっても、こと学習に関わることであれば、神経科学の研究が参考になります。効果あるトレーニングの種類の多さは、いまや数え切れないほどです。ゲームが異なれば、私たちの神経回路が得る影響や恩恵もまた変わります。

 例えば、オープン・ワールド型ゲームをプレイすることで前頭葉に及ぼされる好影響を、マルケスさんの場合は受けていません。

 オープン・ワールド型のゲームをプレイすることで、三次元的な空間認識が高められる可能性があるのです。1996年にNINTENDO 64用のゲームとしてリリースされた「スーパーマリオ64」などは、そのごく初期の一例として、2014年にドイツで行われた研究の対象にもなっています。

 研究チームにより集められら複数の成人男女が、毎日少なくとも30分間2カ月間に渡り、「スーパーマリオ64」をプレイすることになりました。その後、脳の調査をおこなった結果、空間認識、情報処理、記憶力、戦略的思考、運動能力などを司る脳内の各部分に機能の拡張が見られたのです。

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最終更新:4/21(日) 9:10
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