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更年期だからこそ、甘えて、頼って、漢方を上手に使う

4/21(日) 12:01配信

OurAge

春の風が心地よい季節。「春になると、何かが動き始めます。こころもからだも」と漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの樫出恒代さんは話す。

「先日、2年ぶりに漢方カウンセリングに来てくださった方は『電車に乗るのが怖い、パニック発作のように息がしにくく過呼吸になることもある、いろんなことが心配で不安でどうしていいかわからず、動悸がとまらなくなる』とおっしゃっていました」

カウンセリングに来られない時はメールや電話で、必要な時は漢方薬を送っていたが、実際に声を聞く、目を見て話すことは、その人のからだとこころに向き合い、「気」を感じる大切さがある、と樫出さん。「私も先生に会いたいです」と彼女は言い、勇気を出して来てくれたそう。

漢方カウンセリングをしていく中で、彼女は「いつも周りを気にする、人に迷惑をかけてはいけない、自分が我慢すればいい、子供優先」、そんな気持ちでいる自分に気づく。もうすぐ47歳。更年期に入ってきて生理も少し不順になってきた。女性ホルモンのバランスも乱れてくる。

「更年期こそ『まず、自分』を合言葉に。そして、もっと甘えて、頼っていいのです。心をゆるめる方法は、今まで頑張ってきた自分を認めてあげること。だれかと比べないで」と樫出さん。「更年期の大波に流されないように、怖いことを少しでも減らせるように、こころのパワーをアップしておきたいですね。漢方は、そんな底上げが得意です」

漢方では、更年期に入ってくると「気」を蓄える「腎」の力が落ちてくる、すると、不安、恐れ、落ち込みが増えてくるといわれる。「だからこそ、『腎』の力をつける漢方を味方にして欲しい」と樫出さんは言う。代表的な素材は以下のとおり。

・朝鮮人参(ちょうせんにんじん)
食欲不振、疲労回復、下痢、虚弱体質、無気力などに効果的。また、新陳代謝の衰えを改善し冷え性を改善。主成分はジンセノシドで抗疲労、抗ストレス作用、降圧作用、血糖降下作用、認知症改善作用などの研究結果もある。

・鹿茸(ろくじょう)
腎虚(腎の疲れ)に強壮、強精、鎮痛薬として多くの病気に応用。含有する成分はコラーゲン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、タンパク質など。卵胞ホルモンを含むという報告も出されている。樫出さんも、飲みやすいカプセル、鹿の角の〈霊鹿参〉を時々服用。「『気』を使う打ち合わせなどの前には必ず飲み、明日は疲れそうだなという時には、夜飲んで寝ている」そう。

・麝香 (じゃこう)
麝香鹿の腺分泌物で、呼吸機能を高める。強心効果。

・牛黄 (ごおう)
牛の胆のう中にごくまれに発見される褐色の小球塊で、心臓の働きを整える。

これら動物生薬が配合されたものは、「気」の流れを整えて、不安感、焦燥感、動悸、息切れ、パニック障害などに比較的早く効果が出る。上の写真「救心感應丸〈気〉」は気を落ち着かせて、めぐらせる働きが。動悸やもやもや、緊張するとき、落ち込みなどに素早く効果を発揮。パニック障害などにももちいられる。

・沈香 (じんこう)別名 伽羅
ジンチョウゲ科の常緑高木の木部に樹脂が沈着した部分を採取したもの。芳香があり、気を整える作用がある。

「漢方でも精神的な症状に効くものはいろいろあるので、自分に合うものを見つけましょう。もやもや、ふわふわ、そんな春があまり好きでない、という方も実は多くいらっしゃいます。自分は自分、それでいいのです。大事な自分を少しでも元気にしてあげる、そのために甘えて頼って、漢方も上手につかってくださいね」

最終更新:4/21(日) 12:01
OurAge

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