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【幻名車】ホンダCORSA ROSSA 25V……のちのVT250スパーダの巻

4/21(日) 11:30配信

WEBヤングマシン

’80年代末、脱レプリカを模索していた時代

’80年代終盤は、レプリカブームに陰りが見えていたころで、各メーカーは次の一手を模索していた時代とも言える。VT250スパーダとほぼ時を同じくしてホンダからはBROS PRODUCT ONE/TWO(1988年1月)やCB-1(1989年3月)など、新コンセプトのネイキッドモデルが発売された。それらの中にあったスパーダのスタイリングコンセプトは「イマ 主張するネイキッドスポーツバイクのあたらしいカタチ」とされ、「シティーユースメインのスポーティギア」を目指して形作られることになった。

掲げられたキーワードは、脱レプリカ、こだわり、トレンディ―、知的、ハートにリゾート感覚、軽快、アイデンティティ―、ファッショナブル、軟弱じゃないぜ──といったもので、昭和から平成に時代がかわる狭間の空気を読み取ったもの。特に最上段に置かれていた「脱レプリカ」が、スパーダの最も重要なテーマだっと読み取ることができる。

デザインコンセプトを図式化したものがこちら。まだパワーポイントなどない時代だが、写植文字などでスタイリッシュに表現している。青丸のスペースに掲げられたキーワードを見ると、バイクをファッションとして捉えるニーズを察知してそれに応えようとしたのが分かる。

こちらは開発初期と思われる会議の様子。中央で発言しているのはスパーダをデザインした小濱光可氏。ボードには「New VT WAIGAYA」と書かれている?! グラフにはCBRに対してVT系の販売が落ち込んでいることが記されており、250cc 90度V2モデルのテコ入れ方法を、ホンダ伝統のワイガヤミーティングで決めていったことが伺える。

特徴的なフレームもイタリア由来だった

VT250スパーダを語る上で欠かせないのは、やはり「CASTEC(キャステック)」フレーム。世界初のアルミ鋳造中空一体構造の二輪車用フルキャストフレームでデザイン上では最大のキーポイントとなった。この技術のルーツは、1988年2月にイタリアで発売されたNSR125Fのアルミダイキャストフレームで、左右分割タイプだったものを一体化。生産性を向上させるだけでなく、ツインチューブフレームよりもデザイン性を高めることができるもので、スポーツ性とファッションを両立させたいスパーダの目玉と言える技術だ。

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最終更新:4/21(日) 15:50
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